フェルスタッペン「途端に前輪が宙に…」スタートの失敗と派手なロックアップの原因を説明
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タイトル獲得のチャンスがありながらも、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はF1シンガポールGPで2度に渡って後退を余儀なくされる場面に直面。終盤に追い上げたものの7位に終わった。
F1連覇の可能性と共にマリーナベイ市街地コースに降り立ったフェルスタッペンだが、予選では燃料不足に陥り8番手と劣勢に追い込まれ、レースは1周目を終えた時点で12番手まで転落した。
オープニングラップでの後退についてフェルスタッペンは「クラッチが滑ってアンチストールに入ってしまったんだ。原因を調べる必要がある。当然、かなりのポジションを失ってしまった」と説明した。
「その後、巻き返しに向けてオーバーテイクを仕掛けていった。何台かは上手く攻略できたけど、隊列に捕まってしまった。タイヤがオーバーヒート気味になって、ついていくのがかなり大変だった」
「何度か他のクルマがミスをしてくれたおかげで、幾らがラッキーな部分もあったけどね」
アルピーヌ勢のWテクニカルトラブルを含め、リタイヤが続出する中でレースは進んでいき、スリックタイヤに履き替えて5番手まで挽回したところで角田裕毅(アルファタウリ)のクラッシュに伴い2回目のセーフティーカーが導入された。
レース再開と同時にランド・ノリス(マクラーレン)を強襲したフェルスタッペンは、アンダーソンブリッジへのアプローチで大量の白煙を巻き上げる派手なロックアップを喫してエスケープに飛び出した。
「ランドをパスして4番手に上がろうと横に並んだ瞬間、酷くボトミングしてそのままオフラインに行ってしまった。ブレーキングが遅れたわけじゃないんだ。たぶんバンプが酷かったんだと思う」とフェルスタッペン。
「ブレーキをかけた途端に前輪が宙に浮いちゃって。そのまま直進してしまった。バイブレーションがとんでもなく激しかったから、もう一度ピットに戻って新しいタイヤに履き替え、最後尾からポイント圏内まで追い上げていくことになった」
「8位のままでフィニッシュするよりはマシだけど、ここにいるのはそんなポジションを争うためじゃないし、クルマのパフォーマンスの高さを考えれば尚更だ。兎に角、酷くめちゃくちゃだった」
フェルスタッペンが失望の週末を過ごした一方、セルジオ・ペレスは見事、今季2勝目をマークした。
チームメイトの活躍についてフェルスタッペンは「今日のチェコは最高のパフォーマンスを発揮した。本当に良い仕事だった」と称えた。
6台がリタイヤを強いられた大波乱の2022年F1第17戦シンガポールGPの決勝レースを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)。2位にシャルル・ルクレール、3位表彰台にカルロス・サインツとフェラーリ勢が続く結果となった。
鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは10月7日(金)のフリー走行1で幕を開ける。