シンガポールGPでリタイアを喫した自身のマシンを見つめるアルピーヌのフェルナンド・アロンソ
Courtesy Of Alpine Racing

悲鳴を上げたA522…アルピーヌ、Wリタイヤで2戦連続無得点「信頼性の問題で既に60点以上をロス」と悲痛アロンソ

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F1第17戦シンガポールGPの決勝レースに挑んだアルピーヌF1チームは、今季初のWリタイアを喫して2戦連続無得点に終わり、コンストラクターズチャンピオンシップでマクラーレンに4位を奪われる結果となった。

F1通算350回目の出走を迎えたフェルナンド・アロンソはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を相手に見事な防衛戦を繰り広げ6番手をキープしていたものの、21周目にまさかのリタイア。チームメイトのエステバン・オコンも27周目に後を追った。

リタイヤの原因についてチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは「2台ともが同じようなパワーユニットの問題を抱えていたようで、これから詳しく調査していく。根本的な原因を特定して再発防止策を講じることが重要だ」と説明した。

「週末を通して非常に競争力があっただけに、今日のシンガポールGPでのダブルリタイヤは残念でならない」

「レースの進行に関して言うと、路面がドライへと変わっていくコンディションはチャレンジングだった。リタイアする前はドライタイヤへの交換を決断するタイミングだった」

「レースでは今回のようなことが時々起こるものだ。チーム内にも残念な気持ちが漂っているが、来週末には日本でのレースがあり、そこで挽回する機会がある」

「チームとして今回のことはしっかりと受け止める。今は久々の鈴鹿に行って、素晴らしいサーキットでレースをすることを楽しみにしている」

アロンソがリタイヤを余儀なくされたのは今年4回目。テクニカルトラブルやセーフティーカーなど、数々の不運によって失ったポイントは計り知れない。

レースを終えたアロンソはInstagramのストーリーに「パフォーマンス的に言えば今季は僕にとって最高のシーズンなのに、これまでに信頼性の問題で60点以上失ってしまったと思うと心が痛い」と投稿した。

アルピーヌ:F1シンガポールGP決勝

フェルナンド・アロンソ決勝: リタイア / グリッド: 5番手

早々にリタイアする事になってしまい残念だ。おかげでかなりのチャンピオンシップポイントを失った。

その一方で、今週末の僕らのパフォーマンスが誇るべきものだった事は前向きだ。土曜日は5・6番手のポジションを争っていたし、今日のレースも似たような感じだった。

レースは難しいコンディションの中で行われた。コース上に現れる乾いたラインを見出すのは大変だった。

来週末にもレースがあるから、兎に角、すぐに日本に焦点を移して、そこで再びポイントを狙っていきたい。

エステバン・オコン決勝: リタイア / グリッド: 17番手

チームにとってフラストレーションのたまる1日だった。

僕の方はパワーユニットのトラブルで早々にレースが終わってしまった。チームが故障の正確な原因を調査しているところだ。

もちろん、ダブルリタイアでシンガポールを去るのは凄く残念だけど、ポジティブに捉えれば今週末はずっと、クルマのパフォーマンスもペースも良かった。

来週は僕のお気に入りの鈴鹿でのレースだ。気持ちを切り替えて日本ではもっと強くなって戻ってきたい。


6台がリタイヤを強いられた大波乱の2022年F1第17戦シンガポールGPの決勝レースを制したのはセルジオ・ペレス(レッドブル)。2位にシャルル・ルクレール、3位表彰台にカルロス・サインツとフェラーリ勢が続く結果となった。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは10月7日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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