角田裕毅「単に僕のミス」Q3確実も15位、妨害言い訳にせず…落胆するアルファタウリ
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Q3進出に足るペースがありながらも、9月16日(土)のF1第16戦シンガポール公式予選で15番手に留まった角田裕毅(アルファタウリ)は、自らのミスでチャンスを台無しにしてしまったとしてチームに謝罪した。
角田裕毅はQ1をトップタイムで通過し、Q3進出に向けて最高のスタートを切ったものの、Q2ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の妨害によって1回目の計測ラップの中止を余儀なくされ、最終アタックではセクター3でロックアップ。ノータイム15番手と、まさかの結果に終わった。Q1の自己ベスト、1分31秒911が刻めていれば6番手でQ3進出を果たせた状況だった。
フェルスタッペンの妨害と最終ラップについて問われた角田裕毅は「単に僕がミスをしただけです」と答え、不運を言い訳にはしなかった。
「ターン14に向けてロックアップしてしまいました。チームには申し訳なく思っています。クルマが信じられないほど良かっただけに本当に悔しいです」
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「2台揃ってQ3に進出できるペースがあると考えていた。Q1のペースとマシンバランスは良好で、これは行けると思ったのだが、Q2でユーキは最初のラップでタイムを出せず、2回目のランではコースアウトしてしまった。Q1のタイムでQ3に進めただけに本当にガッカリだ」と語った。
僚友で新人のリアム・ローソンがQ3に進んだ事からも明らかなように、この日のAT04はトップ10に加わるだけのペースがあった。アップグレードによる成果は自明。このペースを活かして逆転入賞は可能だろうか?
「そうですね。前にいるレッドブルの2台は僕らより速いでしょうが、それでもポイントを獲得するためにできる限り頑張ろうと思います」と角田裕毅は語った。
エギントンは「金曜のロングランペースは問題なさそうだったので、これをうまく利用し、またユーキがパッケージを最大限に活用して前進できるチャンスを逃さぬよう準備してきたい」と付け加えた。
2023年F1シンガポールGP予選ではレッドブルがダブルQ2敗退を喫し、カルロス・サインツ(フェラーリ)が2戦連続のポールポジションを獲得する結果となった。
決勝レースは日本時間9月17日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4,940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。