ルクレール、”情け容赦ない”ジェッダの餌食に「申し訳ない…」マシンは大破も朗報?あり
3日にジェッダ市街地コースで行われたF1サウジアラビアGPのFP2では、残り5分を切ったところでシャルル・ルクレールがターン22のバリアに激突。ドライバーは無事であったが、16号車フェラーリSF21は無残な姿に成り果てた。
事故は第1DRS区間の終わりに位置する時速255kmオーバーの高速の左コーナー、ターン22で発生した。リアを失ったルクレールは為す術もなくアウト側へと流され、車体後方からTecProバリアに衝突した。
大量のデブリが飛散した事からセッションは赤旗のまま終了を迎えた。
ダメージの大きさからモノコックやパワーユニットへの損傷が懸念されたが、メカニックによる調査を経てチームは「シャシーとパワーユニットを交換する必要はなかった。予定通りこのままレースで使用する」と説明した。
不幸中の幸いだが、この流れはどこか今年のモナコを彷彿とさせる。
ルクレールは母国での予選で暫定トップタイムを刻んだ後にクラッシュを喫した。チームはモノコックやパワーユニット、ギアボックス等、グリッド降格に繋がるコンポーネントに問題はないとして、無交換で決勝に臨んだが、事故の際に発生したホイールハブのクラックを見落とした事でポールポジションにつく事が出来ず、無念のDNSに終わった。
ジェッダでは些細なミスも許されない
シャルル・ルクレールFP2: 10位, FP1: 7位
残念ながら望んだ形で1日を締め括る事ができなかった。でも、予定していたプログラムは消化できたし、やりたいと思っていた事を全部やり遂げれた点に関しては良かった。ポテンシャルは十分にあるから、すべてをまとめる事ができれば明日は良い1日になると思う。
チームの皆には申し訳なく思ってる。余計な仕事を増やしてしまった。皆への感謝を示すためにも、最高の結果を持ち帰れるよう全力を尽くすつもりだ。
コースはすごく気に入った。中でも高速セクションが一番好きだ。ただしあそこは情け容赦ないし、些細なミスも許されない。一番難しいのはブラインドコーナーをリズム良く抜けていく事だ。でも、それが出来ると、すっごくエキサイティングなんだ。
グリップは予想以上に良かった。サーキットで働いている人達がコースをキレイにしてくれたおかげで、昨日よりずっと砂埃が少なくなっていた。
路面の改善傾向は独特だった。一般的な市街地サーキットのそれとは違っていた。
明日の予選では適切なタイミングでコースに出ていき、トラフィックを避けてクリーンなラップを得る事が鍵になると思う。ここはコース幅がかなり狭いからね。
初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン。2番手に僚友バルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2で初日を締め括った。3番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が続いた。
F1サウジアラビアグランプリ3回目のフリー走行は日本時間12月4日(土)23時から、公式予選は同26時から1時間に渡ってジェッダ市街地コースで開催される。