佐藤琢磨と岩佐歩夢、F1日本GP決勝当日に新型教習フォーミュラ「HRS-F24」を公開シェイクダウン
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ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)の新型教習用フォーミュラカー「HRS-F24」の公開シェイクダウンがF1日本GPの決勝当日9月24日(日)12時20分より、鈴鹿サーキットで行われる事が発表された。
ステアリングを握るのはHRSのプリンシパルを務める佐藤琢磨と、卒業生でFIA-F2選手権に参戦する岩佐歩夢、そして2023年度のFormulaクラス受講生で、その模様はF1日本GPの観戦客に公開される。
東レ・カーボンマジック製HRS専用モデルのシャシーに180馬力を発するTR-FS01(戸田レーシング製)2107cc自然吸気エンジンを搭載する「HRS-F24」は、高い教育効果を目指したスクール専用車として、受講生のステップアップを視野に入れた性能とドライビングスキル評価の更なる精度向上を追求するだけでなく、最新の安全性を装備する。
「HRS-F24」について佐藤琢磨は「待望の新型マシン」とした上で、「ドライバーの頭部を保護するHALOが備わり、FIA基準の衝突安全性能を実現しています。より実戦的な新世代フォーミュラカーを操ることで、スキルアップを目指せる環境をさらに整えることができたと思います」と語った。
「レーシングドライバーを夢見るたくさんの若者が、このスクールにチャレンジしてくれることを期待しています。今回は、HRSのホームコースである鈴鹿、そしてF1日本グランプリという国内最大ともいえるレースイベントの中で皆様にお披露目できることを大変うれしく思います。将来世界で活躍することが期待される、今年の生徒たちの走行にぜひご注目ください」
HRSは1992年に設立された「鈴鹿サーキットレーシングスクールジュニア(SRS-J)」(現Motoクラス)が前身で、1993年には「鈴鹿サーキットレーシングスクールカート(SRS-Kart)」(現Kartクラス)、1995年には「鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ(SRS-Formula)」(現Formulaクラス)が開校され、二輪・四輪ともに世界のトップカテゴリーで活躍するライダー、ドライバーを育成する教育機関として運営されている。
2022年に現在のHRSへと名称を変更。卒業生のステップアップ先となる育成カテゴリーの拡充を図るとともに、二輪・四輪それぞれでのカテゴリー間連携を強化することで、各カテゴリーにおける育成の質を高めるべく活動を続けている。
Motoクラスにはロードレース世界選手権最高峰クラスで日本人最多勝記録を保持する岡田忠之を、KartクラスとFormulaクラスにはF1での活動を経て2度のインディ500優勝記録を持つ佐藤琢磨をプリンシパルに迎えている。
また2022年にはF1に参戦するレッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスがHRSのアンバサダーに就任。現在、スクーデリア・アルファタウリからF1に参戦する角田裕毅も卒業生の1人だ。