ルノー移籍のカルロス・サインツは、米GPでヒュルケンベルグに匹敵する速さを示せるか?

サインツを迎え撃つヒュルケンベルグcopyright Renault

日本グランプリ限りでトロ・ロッソを離脱し、次戦アメリカGPよりルノー・スポールに合流するカルロス・サインツ(23歳)は、無冠の帝王と呼ばれ評価の高いニコ・ヒュルケンベルグを新しいチームメイトに迎える。

サインツは2015年のF1デビュー戦でいきなり予選8番手タイムを記録、決勝でも9位入賞を成し遂げた。3年に渡るトロ・ロッソでのレースでは、全56レースに出走し完走率46%、入賞率は46%を誇る。その一方で、ヒュルケンベルグはF1通算132レースに出場し完走率83%、入賞率55%といずれの指標でもサインツを上回っている。

当のサインツは、ヒュルケンベルグとのチーム内バトルをどのように予想しているのか?ヒュルケンベルグよりも速さを見せることになるのだろうか?サインツは、今季の残り4戦でヒュルケンベルグに匹敵するのは難しいと予想する。

「ニコは今季のルノーマシンで既に16戦を戦っているんだ。(彼に勝つのは)難しいだろうね。マシンに慣れるのには時間がかかると思う。できるだけ早く適応したいと思ってるけど、少しばかり時間がかかるのは間違いないよ」

一方、今年30歳になったヒュルケンベルグは、独Auto Motor und Sportに対して「サインツは有望なドライバーだよ。若いし、しばしば荒削りさが目立つけど、間違いなく速い」とサインツを評している。F1アメリカGPではサインツが過去二年に渡って入賞しているものの、ヒュルケンベルグはここ3年リタイヤが続いている。

サインツ VS ヒュルケンベルグ 成績表

ヒュルケンベルグ サインツ
出走回数 132 56
完走率 83% 46%
入賞率 55% 46%
予選最高位 1位 5位
決勝最高位 4位 4位

トロ・ロッソの歴史で最も多くのレースを戦ったのはジャン・エリック=ベルニュで58戦、サインツはこれに次ぐ2番目のドライバーだ。オースティンで復帰するダニール・クビアトは50戦、トロ・ロッソ史上59戦を超えたドライバーは一人もいない。

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