ソチ・オートドロームのホームストレートとグランドスタンド、2021年9月24日F1ロシアGPにて
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F1ロシアGP 決勝グリッド︰1ストップ必至の53周…ボッタス含む5名が降格、予選7番手以降の並びが変動

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9月26日(日)にソチ・オートドロームで開催される2021年シーズンのF1世界選手権第15戦ロシアGPの公式スターティング・グリッドが国際自動車連盟(FIA)より発表された。

グリッドに関しての注目ポイントは年間上限基数を上回るパワーユニットの投入とギアボックス交換で降格ペナルティが科された5名と、クラッシュの引責で3グリッド降格を受ける1名だ。これらにより予選14番手以降のグリッドが変動した。

まずはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。前戦イタリアGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触に伴う3グリッド降格に加えて、FP2を前にPUフルコンポーネントを交換しており、20番手最後尾スタートとなった。

フェルスタッペンと同じように、予選15番手のシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)も全PUを刷新。同じように降格ペナルティを受けて19番グリッドに後退した。

2日目に向けてはウィリアムズのニコラス・ラティフィが今季4基目となるICE、TC、MGU-H、そして4基目のエキゾーストを開封。予選14番手から18番グリッドに降格となった。

更に決勝を前にバルテリ・ボッタスが5基目のICE、ターボ、MGU-Hを投入して15グリッド降格を受け、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はギアボックス交換で5グリッド降格となり、各々16番グリッドと17番グリッドに後退した。

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も6基目のエキゾーストに手を付けているが、こちらは規制上限の範囲内だった。

また週末に先立ってピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、ハミルトン、そしてフェルスタッペンの3名がギアボックスを新調しているが、いずれも前戦をリタイヤしているため6戦連続使用を義務付けた規制の対象外だった。

なお予選ではランス・ストロール(アストンマーチン)の走行を妨害した疑いがあるとしてダニエル・リカルド(マクラーレン)が審議の対象となったが、スチュワードは水しぶきによって後方視界が悪化していた等として情状酌量の余地があると判断。戒告処分に留めた。

ポールポジションはランド・ノリス(マクラーレン)。その隣にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が並び、2列目にはジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)とハミルトンが続く。

ソチ・オートドロームの路面はタイヤへの攻撃性が低く、またソチではピットストップによるロスタイムが約25秒と非常に大きい事から、原則としてレースは1ストップとなる事が予想される。

予選がウェットコンディションで行われた関係上、ドライが予想されるレースでは全車が自由にスタートタイヤを選択する事ができる。

ミディアムC4とハードC3の組み合わせは最も柔軟性が高く、セーフティーカーやその他のレース状況に対して臨機応変に対処する事が可能だ。ソフトC5とハードC3の組み合わせも考えられるが、摩耗が問題となり得る。

2021年 F1ロシアGP決勝レースは日本時間9月26日(日)21時にスタート。1周5872mのソチ・オートドロームを53周する事でチャンピオンシップを争う。

2021年F1ロシアGP 決勝グリッド

Pos No Driver Team Qualifying
1 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 1(-)
2 55 C.サインツ フェラーリ 2(-)
3 63 G.ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 3(-)
4 44 L.ハミルトン メルセデス 4(-)
5 3 D.リカルド マクラーレン・メルセデス 5(-)
6 14 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー 6(-)
7 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 8(+1)
8 11 S.ペレス レッドブル・ホンダ 9(+1)
9 31 E.オコン アルピーヌ・ルノー 10(+1)
10 5 S.ベッテル アストンマーチン・メルセデス 11(+1)
11 10 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ 12(+1)
12 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 13(+1)
13 7 K.ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 16(+3)
14 47 M.シューマッハ ハース・フェラーリ 17(+3)
15 9 N.マゼピン ハース・フェラーリ 19(+4)
16 77 V.ボッタス メルセデス 7(-9)
17 99 A.ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 18(+1)
18 6 N.ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 14(-4)
19 16 C.ルクレール フェラーリ 15(-4)
20 33 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 20(-)

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