親指を立ててOKサインを出すレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド、2018年F1ロシアGP
copyright Red Bull Content Pool

レッドブル、予想外の出来に驚き「これまでのところ文句のつけようがない」

  • Published:

レッドブル・レーシングは、9月28日(金)に行われたF1第16戦ロシアGP初日2回目のプラクティスでマックス・フェルスタッペンがトップのルイス・ハミルトンから0.442秒落ちの3番手、ダニエル・リカルドが同0.459秒落ちの4番手につけ、フェラーリの2台を上回ってみせた。

レッドブル勢は、モンツァで投入した最新版スペックCの使用を断念し、旧型のスペックBにロールバック。酸素濃度が薄くエンジンへの負荷が高い高地のメキシコとブラジルに備えて、信頼性に勝る古いエンジンの封を切った。フェルスタッペンは全6コンポーネントを、リカルドはCEとESを除く4つのエレメントを交換し、グリッド降格処分を受ける事となる。

ペースは良いし文句のつけようがない

マックス・フェルスタッペンFP1: 2位, FP2: 3位

悪くない金曜日だったよ。FP2で3番手なんて予想してなかったからね。マシンは最初から上手く機能してて、ロングランも良かったし順調だよ。マシンのパフォーマンスについては満足してるけど、もう少しタイヤを理解した上で、レース戦略を考えないと。

今日得られたデータはかなり有望だったんだ。これから分析するつもりだよ。フェラーリと混戦にもつれ込んでるのは良いことだし、これまでの所は特に文句のつけようがないね。予選をどの程度走るかについてはまだ分からないけど、Q3に行く事はないだろうなあ。

今夜フェラーリが何かを見出してパフォーマンスを上げてくるのは間違いないだろうから、明日は接戦になりそうだね。ソチは僕らが好みのサーキットじゃないから、ここでペナルティを受けるって判断は最善だと思うよ。

グリッド後方からスタートしなきゃならないけど、多分面白いレースになるんじゃないかな。もちろんオーバーテイクしてポジションを上げていくのは全然簡単じゃないけど、自分らがどこまでやれるか楽しみだよ。

ダニエル・リカルドFP1: 5位, FP2: 4位

今日はマシンの感触が良くて、走ってて本当に楽しかったよ。実際サーキットは最高だったしペースも良かったんだ。ここのコーナーにはバンクがないからグリップが足らなくなるんだけど、その代わりにハイパーソフトがその分を補ってくれるから、走っててより一層楽しいんだ。

午後のセッションのロングランでは、トラフィックを含めてレースの雰囲気を確認する事ができた。ここはオーバーテイクが本当に難しいんだけど、セッションの最後の方では上手くやれてきてたし、レースはエンタメ盛り沢山の楽しい戦いになると思うよ。

幾らかタイヤにデグラデーションが出てるみたいで嬉しいよ。楽勝で1ストップが出来ちゃう様じゃリザルトが予想できちゃってつまんないからね。エキサイティングなレースの方が楽しいから、個人的には2ストップが可能だと良いなって思ってるんだ。

ペナルティを受ける事が決まってるから、明日の予選で全力を出してもしょうがないんだけど、取りあえずはFP3で様子を見てから、どうするかを判断するつもり。午後のセッションではかなり走り込めたし、データも大量に取る事が出来た。それを踏まえた上で、FP3でもう一回ロングランに取り組んでレースに向けて万全の準備を整えなきゃね。

ロシアはこれまで、僕らレッドブルが速さを見せられるようなサーキットじゃなかったんだけど、今日はちょっとだけ良い兆候が得られて良かったよ。


初日をトップで締め括ったのはソチ・オートドローム4連覇中のシルバーアローの2台。ルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、バルテリ・ボッタスが2番手に続いた。

3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チャンピオンシップで後がないフェラーリは新型フロントウイングを投入するも、セバスチャン・ベッテルが5番手と冴えない結果に終わった。

F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月29日(土)18時から19時まで、公式予選は同21時から1時間に渡って行われる。

F1ロシアGP特集