骨折離脱のリカルド、手術経て鈴鹿F1日本GPまでには復帰か
左手中手骨の骨折により、早ければF1オランダGPの決勝が行われる日曜にもMotoGPライダーの治療で著名なザビエル・ミル医師による手術を受ける見通しのダニエル・リカルド(アルファタウリ)。先行き不透明ながらも、鈴鹿F1日本GPには間に合うかもしれない。
リカルド復帰の見通しについてレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「3週間かかるのか? 1か月かかるのか? 6週間なのか、本当のところは誰にも分からない」としつつも、リカルド本人は9月15~17日のシンガポールGPをターゲットにしていると説明した。
ただ、シンガポールでの復帰は野心的な目標と言えそうだ。
リカルドは「一刻も早くレースに戻りたい」としながらも、「適切なやり方で以て、確実に競争力を発揮できる状態で復帰したい」とも語っている。ホーナーはシンガポールGPの舞台、マリーナベイ市街地コースが「カレンダーの中で最もタフなサーキットの一つ」と認め、「成り行きに身を任せる事になるだろう」と付け加えた。
Rd. | 日付 | グランプリ | 会場 |
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第14戦 | 8月27日 | オランダGP | ザントフォールト |
第15戦 | 9月03日 | イタリアGP | モンツァ・サーキット |
第16戦 | 9月17日 | シンガポールGP | マリーナ・ベイ市街地コース |
第17戦 | 9月24日 | 日本GP | 鈴鹿サーキット |
第18戦 | 10月08日 | カタールGP | ロサイル国際サーキット |
バンピーな路面、間近に迫るコンクリートウォール、高温多湿の環境…マリーナベイはマシンにもドライバーにも容赦がなく、身体的な過酷さはシーズン最大と言われる。
また、1ラップが2分近くに及ぶため、アクシデントなく順調に進んだとしてもレースでのチェッカーフラッグには2時間近くを要する。シンガポールGPはシーズンの中で最も長いレースであり、その分、ドライバーにかかる負担は大きい。
イタリアGPの欠場は避けられそうにないが、現時点では、シンガポールGPの連戦としてその翌週末に予定されている日本GPには少なからず希望が持てる状況と言えそうだ。
リカルドがスペインへと飛んだ土曜、代役のリアム・ローソンは限られた練習時間と移り変わる難しい路面コンディションにもかかわらず、予選でクルマを壊すことなく20番手を記録した。