F1参戦に際するブリヂストン 唯一の課題、レッドブルが指摘…チームとの揉め事に発展?
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レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、2025年からのF1参戦が実現した暁にブリヂストンがチーム側と揉める可能性がある、とある課題を指摘した。
国際自動車連盟(FIA)と当事者が公表しない以上、真実は不明だが、ブリヂストンがタイヤ入札に応募したことはパドックで周知の事実と見なされている。
新たな挑戦に困難は付き物だが、ホーナーはブリヂストンの技術力を高く評価しており、頭を抱え得る課題は一つのみだと考えている。
「唯一、チームと揉めそうで複雑な事になりそうなのは、プロダクト承認の必要が生じた際に、突如テストカーを作らなければならなくなった時だろう」とホーナーは指摘する。
「誰がテストカーを作るのか?誰がテストカーを走らせるのか?誰がテストカーをドライブするのか?誰がその知識を得るのか? そして、公平な方法でどのようにそれを行うのか?」
「これは歴史的に常に少し厄介なテーマだったから、取り組むべき重要な課題の一つだろう」
基本的にテストを担当するチームは、そうでないチームに対して大きなアドバンテージを得る事になる。ピレリがF1に参戦した当初、メルセデスが極秘にピレリとタイヤテストを行ったとして、ライバルチームの怒りを買う騒ぎがあった。
アルファロメオのアレッサンドロ・アルンニ・ブラービ代表も「クリスチャンが言ったように、チーム側に対して適切にテストする可能性を与えるべきだし、もしレギュレーションが現在のままであれば、タイヤを含めた2026年の完全に新しいパッケージをテストできる日数は殆どないわけで、我々としても考慮しなければならない」と述べ、ホーナーの見解に同意した。
2007~2010年にかけて日本のタイヤメーカーと共に仕事をした経験を持つホーナーは、いずれのメーカーのタイヤであれ、歓迎する意向を示した。
「我々は両方の会社と仕事をしてきた。両社と共にレースで優勝し、チャンピオンを勝ち取った。いずれも質の高い会社だ」とホーナー。
「だから、両社から強い関心が示されているというのであれば、F1は幸運な立場にあると言えるだろう」
「我々は今のところ、ピレリとは一切問題はない。ブリヂストンは高品質のブランドであり、メーカーだ」