レッドブルF1、ユーリ・ビップスへの支援を継続…人種差別発言でF1リザーブ解任も

レッドブル・ホンダのレーシングスーツを着用したユーリ・ビップス、2021年12月14日F1アブダビテストにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

人種差別発言でF1テスト兼リザーブドライバーを解任されたユーリ・ビップスは、引き続きレッドブルから支援を受け続けるようだ。

21歳のエストニア人ドライバーはTwitchでのライブストリーミング中に人種差別的な言葉を使用。レッドブル・レーシングは調査を経て「如何なる種類の人種差別も容認しない」として、F1チームにおける契約を解除した。

ただ、レッドブルはビップスとの関係を完全に絶ったわけではないようだ。

英紙インデペンデントによると、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはPA通信に対して「我々は彼との契約を解除した。これは間違いなく彼に内省のための時間を与える事になる」と語った。

「失敗から真に学んだと示すことができれば、誰もが2度目のチャンスを得るに値する」

「彼は若い。未熟な子供だ。例え契約を打ち切ったとは言え、我々はメンタルヘルスと教育の観点から彼をサポートするつもりだ。彼がそこから学んでくれることを願っている」

またRaceFansによるとレッドブルの広報担当者は「ユーリのテスト兼リザーブドライバーとしての契約はオラクル・レッドブル・レーシングによって解除されたが、彼はジュニアドライバープログラムの一環としてレッドブルに留まっている」と語った。

F1での職務を失ったビップスだが、シリーズ側からの否定的な声明にも関わらず、FIA-F2選手権での所属先のハイテックGPは「名誉挽回の機会」を与えるとして、残りのシーズンでのビップスの続投を決定した。

ホーナーによるとレッドブルからハイテックGPに対する資金提供はなく、残留はあくまでもハイテックGP自身による決定だという。

ホーナーは「それは純粋にそのF2チームの選択であり、彼らが取った行動には彼らなりの理由がある」と付け加えた。

なおレッドブル・ジュニア・チームのウェブサイトからビップスの名前は削除されている。

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