レッドブル「大成功」総合トップでF1テスト総括、一方で慎重な姿勢のセルジオ・ペレス

ガレージ内でセッションの成り行きを見守るセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年2月24日F1プレシーズンテストCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングは2023年のF1プレシーズンテストを総合トップで締め括り、今季コンテンダーとしての評価を更に確立させた。

25日(土)の最終3日目はセルジオ・ペレスが1日を通して単独でプログラムに取り組み、来週末に控える開幕バーレーンGPの2.3回分に相当する133周を走り込んだ。

午後の終盤に向けては初めてC4コンパウンドを履き、1分30秒305を記録。C5タイヤを履くルイス・ハミルトン(メルセデス)にコンマ4秒差をつけタイムシートのトップに立ち、レッドブル「RB19」の競争力の高さを改めて知らしめた。

レースエンジニアリング部門を率いるジャンピエロ・ランビアーゼは、主に走り込みと言う観点から「今回のテストは大成功」と評したが、競争力という点に関してペレスは慎重な姿勢を崩さない。

ヘルメットを脱いだペレスは「幾らテストを重ねても全体像を見ることはできない。僕らのペースがどの程度なのかについては来週になって初めて分かるはずだ」と指摘した。

とは言え、テスト全体の出来については大いに満足しているようで「数日間のテストは慌ただしく本当に短い。だからこそ最大限に活用する事がすごく重要なんだけど、クルマに対する理解は深まったし、全体的に本当に上手くいったと思う」と語った。

「バーレーンでのテストは本当に大変なんだ。走るたびに路面が変化するし、ターマックもかなり荒れていてコンディションが様々でね」

「今日はできる限りのことをやったと思う。セットアップとタイヤ選択について時間をかけて分析に取り組んだ。大きなトラブルもなく大量に周回を重ねた。概して信頼性は高かった」

「ミルトンキーンズのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、良いペースのあるクルマを手に入れることができた。より一層、取り組んでいけると思う」

この日の取り組みについてランビアーゼは「予選や決勝に近いコンディションにおけるクルマの感触をつかむべく、チェコは様々なテスト項目をこなした。こうした準備は彼にとって重要だった」と付け加えた。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

レッドブル「RB19」でバーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するセルジオ・ペレス、2023年2月26日F1プレシーズンテスト

3月3日(金)に始まるF1バーレーンGPの初日フリー走行までに残された時間はあと5日のみだ。

ランビアーゼは「シーズン開幕が目前に迫る中、収集したデータを分析するための時間はほんの数日しかない。チームにとってポジティブな3日間となったが改善すべき点は常にある。来週までに更にパフォーマンスを引き出せるよう集中していくつもりだ」と締め括った。

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