グラハム・レイホール、予選落ちもウィルソンの代役として第107回インディ500出走へ
グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がステファン・ウィルソンの代役として5月28日(日)の第107回インディ500でドレイヤー&レインボールド・レーシング(DRR)24号車シボレーをドライブする事が決まった。
33歳のイギリス人ドライバーは予選を25番手で通過したものの、現地22日(月)に行われたプラクティス8でキャサリン・レッグ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)との激しいクラッシュに見舞われ第12胸椎を骨折した。
レイホールは21日(日)の最終列グリッドを争う”ラストチャンス予選”でチームメイトのジャック・ハーヴィーに0.0044秒差で破れ、予選落ちを喫したものの一転、キャリア通算16回目のインディ500出走権を手にする事となった。
ウィルソンの欠場を受けDRRのチームオーナー、デニス・ラインボールドは「これまでの多大な努力を思うと、ステファンがこのような事態になり胸が張り裂けそうな思いだ」とした上で、代役としてレイホールを起用した事を明らかにした。
シリーズ通算6勝を誇るレイホールは、2010年のアイオワ・スピードウェイでDRRから出走して9位入賞を果たした事がある。また、ステファン・ウィルソンの兄、故ジャスティンとは、2008年デビュー当時のチームメイトでもある。
「グラハムとは、2010年に我々のマシンをドライブして以来、10年以上の付き合いになる。彼はここで厳しい週末を過ごしたが、日曜のレースでは素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれると信じている」とラインボールドは語る。
「グラハムの出走を許可してくれたボビー・レイホールとレイホール・レターマン・ラニガン・チームの全員に感謝したい」
レイホールは、ウィルソンの一刻も早い完治を祈ると共に、出走のチャンスを与えてくれたラインボールドとキュージック・モータースポーツのオーナー、ドン・キュージックへの感謝の言葉を口にした。
ウィルソンのシャシーが大破した事を受け、チームは26日(金)の最終プラクティス=カーブ・デーに向けてバックアップカーの準備に取り組んでいる。