ペドロ・デ・ラ・ロサ、アストンマーチンF1のアンバサダーに就任…若手育成も支援
アストンマーチンF1チーム(AMF1)は2022年10月13日(木)、キャリア104戦を誇る元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサをアンバサダーに任命したと発表した。
51歳のスペイン人元ドライバーは、AMF1のメディア、PR、マーケティング等の業務全般を担当すると共に、新設されたドライバー開発プログラムのコンサルタントとして、若手の選抜、育成を支援していく。
デ・ラ・ロサは1999年から2012年までアロウズ、ジャガー、マクラーレン、ザウバー、そしてHRTという5つのチームからF1に参戦した。最高成績は2006年のハンガリーGPでの2位表彰台だ。
日本との関係が深いことでも知られる。1995年に来日すると、まずは全日本F3選手権を制覇。1997年にはフォーミュラ・ニッポンと全日本GTチャンピオンに輝いた。
F1パドックでの彼の評価を決定づけたのは、トップクラスのテスト及びシミュレータードライバーとしての豊富な経験だった。デ・ラ・ロサは計10万5,288kmを記録するF1史上最も経験豊富なテストドライバーの一人だ。
2023年にチームは引退するセバスチャン・ベッテルの後任としてフェルナンド・アロンソを迎え入れる。デ・ラ・ロサは同郷の友人と再び仕事をする事を楽しみにしているようだ。
「マクラーレンとフェラーリに在籍していた時にフェルナンドと幅広く取り組んでいた事もあって、チーム内には馴染みの顔ぶれが揃っているし、新しい職場での仕事を楽しみにしている」とデ・ラ・ロサは語った。
「2023年シーズンに向けて、経験と専門知識を活かしてチームの成長、特にマーケティングと商業面をサポートすることに力を注いでいくつもりだ」
「AMF1は明らかに高いポテンシャルを秘めている。新しいテクニカルリーダーや企業パートナー、そして来年のフェルナンドの到着によって、チームのリソースと成功への決意は更に強化されることになる」
「古くからの友人であり同郷のフェルナンド、そしてF1へと至るまでのジュニアカテゴリーのすべてで勝利を挙げてきたランス・ストロールと共に仕事ができることを楽しみにしている」
デ・ラ・ロサの起用についてチーム代表を務めるマイク・クラックは「F1活動におけるあらゆる領域を強化していくという決意を改めて明確にするものだ」と説明した。
「F1界にペドロの専門知識と経験を否定する者などいないはずだ。彼は自身の役割を越えて、他の分野でも我々の発展と改善に役立つ新しい方法を見出してくれるだろう」