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F1界で最も著名なエンジニア、レッドブルの最高技術責任者を務めるエイドリアン・ニューウェイがライバルである英国ウォーキングのチームのキャップを被り、マクラーレンのザク・ブラウンCEOとディナーを共にした。
この会食はカリフォルニア州ぺブルビーチで8月17日~20日に行われたモントレー・カー・ウィークの最終日に行われた。ブラウンがSNSに投稿した写真にはフォードのジム・ファーレイCEOとル・マン24時間レースの9度のウィナー、トム・クリステンセンと共に、笑顔を見せる空力の鬼才が収められていた。
興味深いのはニューウェイがマクラーレンのキャップを、ブラウンがレッドブルのキャップを被っている点だ。なかなかお目にはかかれない。
ブラウンはニューウェイを「クルマのデザインに詳しいマクラーレンのキャップを被った男」と評し、「エイドリアン、お似合いだ!お返しにキャップをくれるなんて、彼は本当に気が利いている!」とのコメントを添えた。
ニューウェイがマクラーレンのキャップを被るのは18年ぶりだろうか。64歳のイギリス人デザイナーは1997年から2005年までの8シーズンに渡ってマクラーレンに在籍。1998年と1999年にはMP4-13とMP4-14の開発を通し、ミカ・ハッキネンの2年連続タイトルに貢献した。
束の間のサマーブレイクで親交を深めたとは言え、2人は1週間後にグリッド上でのライバル関係に戻る。
マクラーレンはMCL60の大規模アップグレードによりオーストリアGP以降、ランド・ノリスが2戦連続で2位表彰台に上がるなど一気に競争力を上げた。オスカー・ピアストリはスパのスプリントで2位を獲得し、チームは100ポイントの大台に乗せて今シーズンを折り返した。
それでもレッドブルは計503ポイントで首位を独走しており、チャンピオンシップ争いでマクラーレンはライバルとはなり得ない。それでもオランダGPより始まる後半戦では、レッドブルを相手にこれまで以上に上位争いに絡む事が期待される。