F1オランダGP《決勝》ハイライト動画:2度のゲリラ豪雨、3台DNF・新人がフェラーリ名手を抜く混沌レース
Published:
2023年FIA-F1世界選手権第14戦オランダGPは、2度のゲリラ豪雨と赤旗中断を含めた大混乱にも動じることなく、凱旋ポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が母国3連覇を果たし、セバスチャン・ベッテルに並ぶF1史上最多9連勝記録を打ち立てた。
スタート時は小雨で全車ドライタイヤを装着するも、スタート直後のゲリラ豪雨により順位は大きく変動した。その後路面は乾き再びスリックレースとなるも、残り10周でまたも土砂降りが…オランダGPは目まぐるしい天気に振り回された。
角田裕毅(アルファタウリ)は一時4番手にまで順位を上げ、ランド・ノリス(マクラーレン)やルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑える見事な走りを見せるも、事前の戦略に固執したことで転落。13番手でチェッカーを受け、ジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触による5秒ペナルティにより最終15位に終わった。
決勝:ハイライト動画
スタート時は軽く降る程度であったが、オープニングラップ終盤には豪雨となり、インターミディエイトタイヤに履き替えるクルマとステイアウトを選択するクルマとで判断が別れた。
16周目にローガン・サージェント(ウィリアムズ)がターン8で飛び出しクラッシュ。セーフティーカー(SC)が導入された。
最終盤の豪雨到来後、セルジオ・ペレス(レッドブル)はターン1で飛び出しアロンソに2番手を許した。その直後、激しさを増す雨によるアクアプレーニングで周冠宇がターン1の壁に突き刺さり赤旗中断となった。
左手中手骨の骨折により戦線離脱を強いられたダニエル・リカルドの代役としてF1デビュー戦に挑んだリアム・ローソンは、ダメージを負ってペースがダウンしていたとは言え、フェラーリを駆るシャルル・ルクレールをオーバーテイクし、チームメイトの角田裕毅を上回る13位で初戦を締め括った。
フェラーリのお膝元、モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月1日のフリー走行1で幕を開ける。