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MotoGP、シーズン再開へ…7月末のヘレスでダブルヘッダーを開催

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FIM-MotoGP世界選手権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で凍結を強いられていたシーズンを7月に再開させる方針を明らかにした。スペイン南部のヘレス・サーキットでダブルヘッダーを行う計画をスペイン政府に提案する。

MotoGPを所有するドルナスポーツのカルメロ・エスペレータCEOは5月7日午前に、アンダルシア州政府のフアン・アントニオ・マリーン副大統領とヘレス・デ・ラ・フロンテーラ市議会長のマメン・サンチェス・ディアスとの電子会談に臨んだ。3者はヘレスにおいて7月19日と26日の2週連続でレースを開催するプランをスペイン政府に提案することで最終合意に至った。

スペイン政府からの許可が下りた後、3つのイベントはFIMに提案され、最終的にカレンダーに掲載される事になる。19日のイベントは「スペインGP」の呼称で呼ばれ、最高峰クラスの開幕戦に位置づけられる。その翌週のイベントは「アンダルシアGP」の看板を掲げる。なお8月2日には同じくヘレスでMOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の開催も提案されている。

MotoGPはレースの開催方法やフォーマットについての詳細を明らかにしていないが、観客を締め出して必要最小限の関係者のみで運営する非公開イベントとなる事が予想される。カルメロ・エスペレータCEOは先月、無観客レースでの7月以降のレース開催について楽観視する立場を表明していた。

非公開レースでは全体の人数を1,600人程度に抑える計画が立てられており、マニュファクチャラーチームは40人以内、インディペンデントチームは25人以内での運営が義務付けられる見通しで、Moto2では20人、Moto3では15人と、上限人数が更に制限されるものとみられている。

スペインは確定症例数22万1447人、死者2万6070人と、ヨーロッパの中で新型肺炎による被害が最も国の1つであり、下院議会は6日(水)、これまで3度延長されてきた非常事態宣言を更に延長し、5月24日午前9時まで継続する事を決断している。