Moto3:デュパスキエがイタリアGP予選クラッシュ「容態は非常に深刻」佐々木歩は決勝出走へ
19歳のスイス人ライダー、ジェイソン・デュパスキエ(プリュステルGP)が29日(土)にムジェロ・サーキットで行われたMotoGPイタリアGPのMoto3クラス予選中にクラッシュを喫し、フィレンツェの病院に緊急搬送された。
デュパスキエは、セッション終了間際にターン9で転倒。映像からは佐々木歩夢(レッドブルKTMテック3)とジェレミー・アルコバ(インドネシアン・グレシーニ・レーシングMoto3)がこの事故に巻き込まれた様子が確認されている。レースコントロールは直ちにレッドフラッグを提示した。
佐々木歩夢とアルコバに関しては直ぐに、主催者側から無事の知らせが飛んだものの、デュパスキエはコース上で約30分間に渡って治療を受けた後、ヘリコプターで地元病院へと搬送された。
詳細な情報が伏せられる中、国際モーターサイクリズム連盟のメディカルオフィサー、ジャンカルロ・ディ・フィリッポ医師はデュパスキエの容態について「非情に深刻」だと説明した。
「ジェイソン・デュパスキエはMoto3の予選中に非常に深刻なクラッシュに巻き込まれた」
「FIMの医療チームが乗る車両が直ちに事故現場に到着し、その後、彼は血行動態的に安定した状態でフィレンツェのカレッジ病院に搬送された。病院からの続報を待ちたい」
「我々が把握しているのは彼が非常に深刻な状態にあるという事だけだ。先に述べたように、我々は最新情報を待っている状況にある」
最高峰クラスでポールポジションを獲得したファビオ・クアルタラロは、自身のポールをデュパスキエに捧げたいとした上で「彼が無事であることを願っている」と付け加えた。
なお佐々木歩夢に関しては主に足に痛みを抱えているとの事だが、幸いにも骨折には至っていないようで、決勝レース出走に向けて回復に専念するとして、デュパスキエの「無事を祈っています」と語った。
Moto3クラスの予選では鈴木竜生が2番手ペドロ・アコスタにコンマ6秒差を付ける1分56秒001を刻んでポールポジションを獲得した。3番手はガブリエル・ロドリゴという結果だった。