MINI史上最速モデル「MINI John Cooper Works GP（ミニ・ジョン・クーパー・ワークスGP）」の予約注文の受付が11月20日より開始された。全世界限定3,000台の生産で、日本への導入は240台のみ。価格は576万円（税込）で、2020年夏頃より順次納車される。

新型「John Cooper Works GP」は、モータースポーツで培われた技術を余すことなく採用。独ニュルブルクリンク北コースにおいて、先代モデルより約30秒速い8分以下のタイムを記録するなど、レーシングコースと日常での走りに対応可能な、MINI史上最高のパフォーマンスを発揮する。

MINI史上最強、306馬力を発するターボエンジン

搭載される最新の2リッター直列4気筒ターボエンジンは、ベースモデルのクランクシャフトやコネクティング・ロッド、ダンパー、オイル供給や冷却システムを最適化することにより、ベースモデルより最高出力を75馬力（55kW）アップさせ、最高出力306馬力 (225kW)、最大トルク450Nmを発揮する。

情熱的な力強いサウンドを奏でるスポーツ・エギゾースト・システムを搭載し、ドライビング・ダイナミクスの最適化との相乗効果により、0-100km/hは僅か5.2秒を実現しており、最高速は265㎞/hに到達する。

走行性能を最大限まで高めたシャシー

8速オートマチック・トランスミッションは、トルセンLSD（機械式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル）と組み合わされ、サスペンションはベースモデルより10mmダウン。スポーツ・ブレーキシステムを採用する。

また、エンジンマウント、ボディ構造、フロントアクスルからリアアクスルに至るサスペンション・システムは再設計されており、剛性が高められたボディとの組み合わせにより、高い走行性能を実現。足元には、軽量鍛造18インチ ホイール及び、225/35スポーツタイヤを履く。

リアの大型リア・スポイラーは、スポーティな全体のスタイリングを形成しながらも、圧倒的な走行性能を支える空力性能を備えている。

エモーショナルなデザイン

ワイドなトレッド、大きなフロントエプロン、張り出したホイール・アーチ・カバーを備えたフロントデザインと、車両正面からも見えるリアスポイラーが、ダイナミックなパフォーマンスを想起させる。ボンネット上のエアスクープや、「GP」のロゴがあしらわれたラジエターグリルなどは、John Cooper Works特有の装備となる。

サイドに装備されたホイール・アーチ・カバーは、軽量素材なカーボンファイバーを使用してハンドメイドで成型されており、あえて繊維の編込みが見えるデザインとなっている。

ボディカラーは、専用開発された「レーシング・グレー・メタリック」を採用。見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットへと移り変わるその色は、力強さと深みを生み出す。

内装は、MINI John Cooper Works GPの名に相応しく、レーシングスタイルを採用。先代と同じくリアシートを装備せずに、フロントシートの後ろにはクロスバーのみをシンプルに採用することで、レーシーな雰囲気が演出されている。

また、六角形の模様が刻まれた金属性のシフトパドルや、ステアリングのスポーク部と助手席周りのインテリア・トリム・ストリップなどには、3Dプリンターによって成形したパーツが採用されている。加えて、トリム・ストリップには各車両固有のシリアル・ナンバーが刻印される。