ガレージ内でセッションを見守るランド・ノリス(マクラーレン)、2023年10月28日F1メキシコGP
Courtesy Of McLaren

ランド・ノリス、トラブルとミスで衝撃の19番手敗退も「レースで後退するのは難しいでしょ」目標はポイント獲得

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ランド・ノリス(マクラーレン)はF1メキシコGPの初日を2番手で締め括り、ポールポジション候補の一人と見られていたが、予選ではまさかの19番手と、衝撃のQ1敗退を喫した。

マクラーレンはQ1最初のタイヤセットにミディアムを選んだが、ノリスは計測ラップを終える事なくピットに戻ってノックアウト・ゾーンに沈んだ。そして終盤に向けてソフトに履き替えたが、1回目のラップではターン10で派手にクルマをスライドさせた。

挽回を目指して臨んだ最終セットの2回目のラップは、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)のスピンによって黄旗が振られる不運となった。

何が起きたのか?と問われたノリスは「ロックアップしたんだ。(2セット目のタイヤの)1周目にね。最終ラップに関しては残念な事にフェルナンドが原因の黄旗が出てしまったけど、僕はまとめ上げなきゃならない唯一のチャンスでタイヤをロックさせ、コース外に出てしまった」と力なく答えた。

そもそもミディアムタイヤではなく最初からソフトを履いていれば、こうした不必要なリスクを減らせたわけだが、チームの判断についてノリスは「うん、問題ない」とニヒルな様子で返した。

ミディアムで計測ラップを走らなかったのは、何らかの技術的なトラブルが発生していたためのようだ。チーム代表を務めるアンドレア・ステラは「これに関しては現在調査中だが、問題が発生した事で、ミディアムタイヤでバンカーを記録する事ができなかった」と説明した。

ノリスは決勝レースでこれ以上、後退のしようがない18番グリッドに着く。後ろにいるのはノータイム最下位に加えて10グリッド降格ペナルティを受けたローガン・サージェント(ウィリアムズ)と、”バック・オブ・ザ・グリッド”の角田裕毅(アルファタウリ)の2台のみだ。

後方スタートとは言え、チームメイトのオスカー・ピアストリが予選7番手を刻む好ペースを発揮した事はノリスにとって前向きな材料だ。

日曜のレースでポジションを上げていけるだけのペースがあると思うか?と問われると「後退するのは難しいでしょ。もし明日、後退するような事があればヤキモキしちゃうよ」と語った。

「ペースは良いしオスカーは良い仕事をした。もし前もってラップを走れていれば多分、P1だっただろうしね。タラレバばかりで残念だけど、ポイント獲得が僕らの目標だ」


2023年F1メキシコGP予選ではシャルル・ルクレールが2戦連続のポールポジションを獲得し、2番手にカルロス・サインツが続いた事でフェラーリがフロントロウを独占する結果となった。

決勝レースは日本時間10月29日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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