Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
メルセデスF1、新車「W14」のサイドポッド変更を計画
メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ウォルフは、2023年シーズン中にアップグレードを通して「W14」のサイドポッドを変更する計画を立てている事を明らかにした。
英Autosportによるとウォルフは2月15日の新車発表を経て「このサイドポッドは最初のバージョンであり、序盤の数レースを通して少しずつ変化していくことになる」と説明した。
微調整なのか、視覚的に明らかな変化が確認できる規模なのかは不明だが、テクニカルディレクターを務めるマイク・エリオットが言及したように、コンセプトを刷新すれば一歩どころか二歩も三歩も後退することになる。
ゼロポッドを採用した先代「W13」はレッドブルやフェラーリのペースに及ばず、2022年シーズンを通して批判と疑問の声を浴び続けたが、苦戦の原因は他にあると考えるメルセデスは、W14においてもこれを継承した。
ウォルフはこの点について「冒険的であることはこのスポーツにおいて重要だと思うし、私は昨年のソリューションを今でも誇りに思っている」として、「パフォーマンスを発揮できなかった根本的な理由がサイドポッドのデザインにあるとは考えていない」と続けた。
既にローンチを済ませている8つのライバルチームはレッドブルやフェラーリのアイデアを取り入れており、ラジエーターへの吸気口を縦長形状としてサイドポッドの膨らみをミニマムに抑えるデザインを保持しているのはメルセデスのみだ。