ミック・シューマッハ、2023年メルセデスF1リザーブドライバーに就任…フェラーリ若手プログラムは離脱
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メルセデスAMGペトロナスF1チームは12月15日(木)、2023年のリザーブドライバーにミック・シューマッハを起用した事を明らかにした。23歳のドイツ人ドライバーは2010年から2012年にかけて父ミハエルが在籍していたチームに移籍する。
契約の一環としてミック・シューマッハは、2023年型F1マシン「W14」の開発のために英国ブラックリーのファクトリーでシミュレーター作業に取り組むほか、2023年の全グランプリでチームに帯同。合わせてマーケティング業務を行う。
7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハを父に持つミックはFIA-F3選手権およびFIA-F2選手権チャンピオン獲得を経て、2021年にハースからF1デビューを果たした。
8位入賞を飾った2022年のF1イギリスGPで初ポイントを獲得すると、翌戦のオーストリアGPではキャリアベストとなる6位フィニッシュを飾り、2年で計43レースに出場したものの、ニコ・ヒュルケンベルグにシートを奪われ今季末を以てハースを去った。
シューマッハについてチーム代表兼CEOを務めるトト・ウォルフは「才能ある若いドライバーであり、彼がチームに加わることを嬉しく思う」と語った。
「彼は努力家であり、また冷静かつ理路整然としたアプローチを持っていて、ドライバーとして学び、成長していく事に貪欲だ」
「こういった資質を備えている事は重要だ。W14のマシン開発を手助けしてくれると期待している」
「また、2年間のF1レース経験を持つ彼は、ルイス(ハミルトン)やジョージ(ラッセル)の代役として、必要に応じてすぐにでもクルマに乗り込むことができると考えている」
シューマッハは「競争の激しいプロフェッショナルな環境で彼らのパフォーマンスに貢献できるよう全力を尽くしていくつもりだ」と強い意気込みを示す。
「僕はこれを新しいスタートだと捉えている。信頼してくれたトトや関係者全員には、ただただ感謝の気持ちでいっぱいだ」
「F1はとても魅力的な世界で、学ぶことは尽きない。メルセデス・チームのために、より多くの知識を吸収し、全力を尽くしたい」
またスクーデリア・フェラーリは同日、シューマッハがフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)を離脱した事を明らかにした。
両者は過去4シーズンに渡って関係を維持してきたものの、契約を延長しない事で双方が合意に至った。フェラーリは声明の中で「ミックの今後の活躍を祈念している」と付け加えた。