アストンマーチンに続きメルセデスが2月15日、英国シルバーストン・サーキットで2023年型F1マシン「W14」のシェイクダウンを実施した。

フィルミングデーを使ったテスト走行はルール上、100kmまでの距離に制限されるものの、チームにとっては新車が問題なく稼働する事を確認し、ドライバーからのフィードバックを得るという点で重要なマイルストーンに位置づけられる。

15日は15kmにまで制限されるデモ走行枠で、16日にはフィルミングデーを利用してデータを収集した。

良好なコンディションの下、先陣を切ってステアリングを握ったジョージ・ラッセルは「すべてが本当にスムーズに進んだ。コックピットに座って実車を体感できて本当に最高だ」と振り返った。

ただその一方でW14の競争力については慎重な姿勢を崩さず「今日の結果については割り引いて捉える必要があるし、バーレーンに向けて大きな懸念材料がなく問題なく走行できる事を確認する事が重要」だとして、その点においてはこの日の走行に「意味はない」と付け加えた。

コンストラクターズ選手権3位という昨シーズンの転落の要因の一つはポーパシングだった。同様の問題は発生しなかったのかと問われたラッセルは「来週になればわかる」とだけ答えた。

怒涛の新車発表を経てメルセデスを含むF1チームは、2月23日から25日にかけてバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるプレシーズンテストに備える事になる。