マクラーレン、F1イギリスに”クローム”仕様のMCL60投入…Googleとコラボ。ホンダ時代以来の復活
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創設60周年およびGoogleとのコラボレーションの一環としてマクラーレン・レーシングは、7月7~9日にシルバーストン・サーキットで行われる2023年のF1イギリスGPで「MCL60」にクロームカラーを採用したスペシャルリバリーを施す。
7月3日(月)に英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センターで開催されたメディア向け特別イベントでお披露目された。ザク・ブラウンCEOは「ファンがクラシックなクロームカラーを愛していることは周知の事実だ。Google ChromeはイギリスGPでのチームの歴史を祝うために、この象徴的なカラーリングを復活させたいと考えていた」と語った。
このカラーリングについてマクラーレンは「2006年から2014年にかけてチームが採用したファン待望のデザインを称えるもの」であり、この期間にあたる2008年に当時マクラーレンに所属していたルイス・ハミルトンがタイトルを獲得した事に触れ、同年にリリースされたChromeブラウザに引っ掛けた。
だが、忘れてしまったのか意図的なのか。クロームシルバーというならば、最後のそれはコンストラクターズ選手権9位に終わった2015年のマクラーレン・ホンダ「MP4-30」である。
ブラウン体制下となった最近のマクラーレンはカラーリングにアイデンティティを求めていないのか、試行錯誤中なのか、話題性に富む一方、変更が多く印象がぼやける。
”パパイヤ・ブルー”の”ブルー”の存在感は年々薄まっており、昨年は3レースでスペシャルリバリーを投入。今年もトリプルクラウンを記念してモナコGPとスペインGPでカラーリングを変更しており、今回のクローム仕様で3回目となる。
カラーリングはさておき、シルバーストンでのマクラーレンの競争力は大いに期待される。
大規模アップグレードの第一弾が投じられた前戦オーストリアGPでは、改良型MCL60を走らせたノリスが週末を通して印象的なパフォーマンスを発揮。今季最高位となる4位を獲得した。イギリスGPではピアストリのマシンにもアップグレードが投入される。