マクラーレンF1チームのアンドレア・ステラ代表、若手育成プログラムを率いるエマニュエル・ピロ、ガブリエル・ボルトレート、2023年10月5日.jpg
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マクラーレンF1、アロンソの弟子ボルトレートとバドエルの息子ブランドと育成契約

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マクラーレン・レーシングはF1第18戦カタールGPの開幕を翌日に控えた10月5日(木)、​​2023年のFIA-F3選手権チャンピオン、ガブリエル・ボルトレート(Gabriel Bortoleto)をドライバー育成プログラムに迎え入れると共に、元F1ドライバーのルカ・バドエルの息子、ブランド・バドエル(Brando Badoer)と1年間のオプション契約を結んだことを明らかにした。

これにより、少なくとも2025年末まで空くことのない2つのF1シートを持つ英国の名門チームは、インディカードライバーのパトリシオ・オワードと2024年のリザーブドライバーである平川亮、そしてヤングドライバーのウーゴ・ウゴチュクウを含めた5名の将来的なF1候補を抱える事になる。

2023年のFIA-F3選手権チャンピオンとしてマクラーレン・レーシングの若手育成プログラムに加わったガブリエル・ボルトレート(Gabriel Bortoleto)、2023年10月5日Courtesy Of McLaren

2023年のFIA-F3選手権チャンピオンとしてマクラーレン・レーシングの若手育成プログラムに加わったガブリエル・ボルトレート(Gabriel Bortoleto)、2023年10月5日

2012年にカートを始めたブラジル出身の18歳、ボルトレートは2020年にイタリアF4でシングルシーター・デビューを果たすと、欧州フォーミュラ・リージョナル選手権を経て2022年、2度のF1王者フェルナンド・アロンソが運営するドライバーマネジメント会社「A14マネジメント」と契約。そして2023年にトライデントからFIA-F3選手権デビューを果たすと、優勝2回、表彰台6回を獲得してタイトルを掴み取った。

ボルトレートについて、今年初めにマクラーレンのドライバー育成プログラムを引き継いだ元F1ドライバーで5度のル・マン24時間ウィナーであるエマニュエル・ピロは「彼の事はキャリアの初期の頃からよく知っている。コースの内外を問わずスターとなるに必要なものをすべて兼ね備えているし、マクラーレンのチーム文化にも合っている」と語った。

イタリアF4での参戦2年目を迎えたブランド・バドエルはこれまでのところ、まだ勝利を収めていない。今回の契約は正式なプログラム入りを意味するものではないが、2024年シーズンに首脳陣を唸らす活躍を示せば、フルタイムでの参加のチャンスが与えられる。

ピロは「オプションドライバーとして契約したブランド・バドエルとの仕事も楽しみにしている。彼らは才能あるドライバーラインナップに加わった。キャリアアップに向けて必要となるツールを与え、個々の開発に取り組んでいくつもりだ」と付け加えた。