ルクレール、F1契約を巡り初めて「異なる状況」に直面…憶測飛び交う中で
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シャルル・ルクレールは将来の契約を巡り、キャリアの中で初めて「異なる状況」に直面している事を認め、フェラーリとの間で「ゆっくり」と話し合いを始めた事を明かした。
スクーデリア残留が広く予想されているとは言え、2024年末で現行契約が満了を迎える25歳のモナコ人ドライバーの周辺事情は慌ただしい。
メルセデスのトト・ウォルフ代表は今年5月、ルクレールが「レーダー」に映っていると認めた。仮にルイス・ハミルトンが契約を延長したとしても、それが1年のみであるならば移籍の余地が生まれる。
ハミルトンと同じ年長組のフェルナンド・アロンソの将来も不透明であり、またホンダとの提携が決まった事から不振のランス・ストロールのシートも安泰とは言えず、今季コンストラクターズ選手権で2位につけているアストンマーチンという線も見え隠れする。
英「Sky Sports」によると、様々な憶測が飛び交う状況についてルクレールはF1オーストリアGPを前に「こういう立場にいるのはキャリアの中で初めての事だと思う」と語った。
「ザウバーからフェラーリへの移籍は凄くスムーズだったし、キャリアの中で初めて異なる状況に直面している」
「気にしてはいないけどね。今は兎に角、フェラーリでできるだけ早く勝ちたいと思っているだけだから、その後でまた考えるよ」
フェラーリ育成傘下にあったルクレールは、跳ね馬のカスタマーチームであるザウバーでF1デビューを果たし、その後、フェラーリに移籍。初めてのシーズンをランキング4位で終えた後、5年という長期契約に署名した。
そのためルクレールの将来に関する憶測が流れたのは、スクーデリアが期待外れのスタートを切った今年が初めてだった。
同じく来季末で契約が切れるカルロス・サインツが年内の締結を望んでいる一方、他チームからの関心を集めるルクレールは「特に期限はない」と余裕の構えだ。
「正直なところ、今の段階では特に気にしてもいないんだ。ゆっくりと話し合いを始めたとは言っても、特別なことでも具体的なものでもないしね」とルクレール。
「僕はフェラーリが大好きだから、今はハッピーだ」