
猛省ルクレール、ピアストリとの”駆け引き”裏目で「強い苛立ち」 マイアミ最終周のミスで表彰台から8位転落
2026年F1第4戦マイアミGPの決勝レース最終ラップの開始時、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と表彰台の座を争う状況にあった。残り2周でピアストリに抜かれたが、バッテリーのブーストを使って最後に抜き返す算段だった。
だがポジション争いの最中に、ルクレールはスピンを喫し、左フロントタイヤを壁に接触させてしまった。衝撃でステアリングに不具合を抱え失速すると、最後から2番目のコーナーでジョージ・ラッセル(メルセデス)に4位を奪われた。その際、両者は接触した。
さらにフィニッシュラインが目前に迫る中、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのドラッグレースでも敗れ、5位の座も失った。
だが、転落はこれにとどまらなかった。ステアリングの問題から最終周に何度もコース外を走行したとして、レース後に20秒加算のペナルティを受けた。これにより、最終的な順位は8位となった。
悪夢と化した駆け引き「全て僕の責任だ」
ルクレールはレース後、「わずか4つのコーナーの間に、それまで築いてきた非常に良いレースを台無しにするミス」を犯したとして、「全て僕の責任だ」と認め、過ちを犯した自分自身に「強い苛立ちを感じている」と振り返った。
あえてピアストリを先行させるという駆け引きについては、「オスカーに抜かせて、オーバーテイクモードを確保するのが良いアイデアだと思ったんだ。そうしなければ前に出るのは非常に難しいと分かっていたからだ」と説明した。
だが、結果的にそのアイデアは裏目に出た。
「あれは本当にまずい判断だった。これ以上、言うことはあまりない」
戦略への不満と、結果への影響
今シーズン繰り返し見られてきたように、フェラーリの電光石火のスタートによって、ルクレールはレース開始早々に首位に立った。
だがその後失速し、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)とランド・ノリス(マクラーレン)に立て続けにオーバーテイクを許した。
22周目に新品タイヤに交換するためピットストップした直後、ルクレールはフェラーリの戦略に対する不満を口にした。
無線を通して「なぜピットインさせたんだ? 雨はいつ降るんだ?」と判断への疑問を呈し、「次に判断を下す時は、僕にも相談してくれ」と苛立ちをにじませた。
だがルクレールはレース後、「実際にはかなり冷静だった」と語り、チームの戦略判断が心理的なストレスになっていたのではとの見方を否定し、自身のレース展開に対する戦略の影響を除外した。
「あのミスがなければ、表彰台に上がれていたと思う。後になって戦略のせいにするのは簡単だ」
「たとえ最高の戦略だったとしても、最終ラップにあんなミスをすれば、おそらく表彰台には乗れなかっただろう。まずは自分自身を見つめ直し、それから今日最適化できなかった部分を改善するために、チームと話し合うつもりだ」
2026年F1第4戦マイアミGPでは、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がランド・ノリス(マクラーレン)を抑えて3戦連続のポール・トゥ・ウインを飾った。
ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは、5月22日(金)のフリー走行1で幕を開ける。