
リアム・ローソンが選んだ”支援のかたち”、「世界一高価なスバル・フォレスター」を競売に ― 300馬力を誇る初の愛車
リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が、自身の愛車であるカスタム仕様のスバル・フォレスターをオークションに出品した。収益はすべて、ニュージーランドの若者のメンタルヘルス支援を行う「I AM HOPE財団」に寄付される。
オークションは11月7日午後7時(現地時間)に終了予定で、この日は偶然にも同財団が主催する年間最大のチャリティイベント「ガムブーツ・フライデー」にあたる。ローソンはその週末、F1サンパウロGPに出走する。
「若い男性たちに希望の光を」
ローソンはF1にフル参戦する以前から、親友マット・スティーブンスと共にこのプロジェクトを進めていた。2000年式のフォレスターは、ローソンが初めて所有したクルマ。走行距離23万4000キロの中古車をベースに、時間をかけて完全に生まれ変わらせた。
「このクルマをできる限りカッコよく仕上げて、I AM HOPEのためにオークションに出したかった。この財団に縁がある人は多いし、僕自身もそうだ」とローソンは語る。
Courtesy Of trademe
リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)の愛車であり初の所有者であるカスタム仕様の2000年式スバル・フォレスターの外装、2025年
ローソンが同車種を選んだ理由は明確だった。フォレスターは、メンタルヘルスの問題で苦しむ若い男性層に人気のモデルであり、また、カスタムカー文化と深く結びついている。ローソンは、このプロジェクトを通じて、毎年何千人ものニュージーランドの若者に希望を与えてきた同財団の活動に光を当てたいと考えている。
「当初考えていた以上に長いプロジェクトになったけど、ついにオークションに出せることになって本当に嬉しい」とローソンは語る。「いろいろ問題もあったけど、ようやく準備が整った。I AM HOPEの知名度向上だけじゃなく、ガムブーツ・フライデーの時期に若者、特に若い男性のメンタルヘルス問題に光を当てることができればと思っている」
300馬力の「世界一高価なフォレスター」
ローソンがF1遠征で母国を離れている間、スティーブンスが中心となってプロジェクトを進行。多くのニュージーランド企業の協力を得て、フォレスターは見事に蘇った。
エンジンは完全にオーバーホールされ、新品のスバルW20Cショートブロック(スバル・ニュージーランド提供)と純正スバルSTIターボ(VF34)を搭載。ポッサム・ボーン・モータースポーツが全体の組み立てとチューニングを担当し、300馬力(ホイールパワー)を発揮する仕様に仕上げられている。新エンジンの走行距離は1000キロ未満だ。
「このレベルのカスタムにはトラブルがつきものだけど、今は本当にユニークな一台になったと自信を持ってる」とスティーブンスは語る。「寄付されたパフォーマンスパーツを除いても2万5000ドル以上を投じたから、おそらく“世界一高価なフォレスター”だね」
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リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)の愛車であり初の所有者であるカスタム仕様の2000年式スバル・フォレスターの内装、ダッシュボードには手書きサイン、2025年
車両には調整式車高調サスペンション、ホワイトライン製スウェイバー、ターボバック排気システム、リンクG4XスタンドアロンECU、ケルフォードカムズ製カムシャフト、新品ホイール&セミスリックタイヤなどが装備されている。
外観はサテン・ダークグレーでラッピングされ、ルーフラック、ルーフボックス、カートボイ製ショートシフター、そしてローソンの直筆サイン入りダッシュボードを備える。
「この変貌を見てきたから、手放すのは少し寂しいけど、最初からI AM HOPEに寄付するつもりだった。ようやく完成させられて嬉しいよ」とスティーブンスは付け加えた。
競売は、ニュージーランド最大のオークションサイト『TradeMe』上で実施されており、記事執筆時点では2万5,900ドル(約399万円)の入札が入っている。終了は現地時間11月7日午後7時に予定されている。