F1ラスベガスGP:タイム超過6名と黄旗無視疑惑のストロールに対する裁定を公表
11月18日(金)の2023年F1ラスベガスGP予選を経てスチュワードは、指定タイム超過の6名および、黄旗を無視した疑いがあるとされたランス・ストロール(アストンマーチン)に対する裁定を公表した。
F1レースディレクターを務めるニールス・ヴィティヒは初日を経て、セーフティーカー(SC)ライン間の指定ラップタイムを1分58秒フラットに設定した。Q1では以下の6名のドライバーが指定タイムより遅くラップを走行した。
- ルイス・ハミルトン(メルセデス)
- ジョージ・ラッセル(メルセデス)
- アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
- 周冠宇(アルファロメオ)
- ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
- バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
デレク・ワーウィックら4名の競技審判団は各種データおよび車載カメラ、CCTV カメラの調査を経て、いずれのケースも「他のドライバーの邪魔にならないよう適切な行動をとった」結果であると結論づけ、規定が禁止している「不必要な低速走行」には該当しないとの判断を下した。
ストロールは角田裕毅(アルファタウリ)がターン5でコースオフした際に振られたシングルイエローを無視した疑いが持たれていた。
スチュワードはストロール本人およびアストンマーチンのチーム代表者を召喚のうえ、各種データ並びに車載カメラとCCTV カメラ、無線内容を調査した。
スチュワードは、ストロールの僚友フェルナンド・アロンソおよびストロール本人の前回のフライングラップのテレメトリデータと照らし合わせ、トラック・エボリューションを考慮してなおストロールが減速したのは間違いないと判断した。
この結果、先の6名に加えてストロールにペナルティが科される事はなかったが、ストロールはFP3でダブルイエローを無視して他車をオーバテイクしたとして、別件で5グリッド降格ペナルティが科されている。