
“連鎖”の罠に泣いたローソンと「今年一番」の6位ハジャー…明暗分かれたレーシング・ブルズ、残り2戦へ手応え
2025年F1第22戦ラスベガスGPの決勝レースで、レーシング・ブルズはアイザック・ハジャーが6位入賞を果たした一方、6番手スタートのリアム・ローソンはスタート直後の混乱に巻き込まれノーポイントと、明暗が分かれる結果となった。
ラスベガスは総じて未知の要素が多い週末となったが、それでもチームはVCARB 02の速さに手応えを感じており、カタールとアブダビでの残り2戦に向けて手応えを得たようだ。
6位ハジャー「今年一番の週末」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
8位フィニッシュ(最終6位)した決勝を経てパルクフェルメを歩くアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年11月22日(土) F1ラスベガスGP決勝(ラスベガス市街地コース)
ハジャーは、レース序盤にカルロス・サインツ(ウィリアムズ)を追いかけ、一時5番手を走行するなど力強いパフォーマンスを披露した。最終的にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)やオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に先行を許したものの、貴重な8ポイントを持ち帰った。
「今日の結果には満足してる。自分たちの力をすべて出し切れたと思う」とハジャーは振り返る。
「プラクティスでロングランができていなかったから、少し未知数な部分があった。スタート前はグレイニングを警戒して、少し保守的にタイヤをマネジメントしてしまったかもしれない。実際には全開でプッシュできるレースだったのにね」
「それでも、FP1からミスなく全ての課題をクリアできたし、4ポイント(※のちにマクラーレン勢の失格で8ポイントに)という結果で報われてよかった。ベガスでの仕事ぶりを誇りに思うし、今年一番の週末だったと思う」
ハジャーは、マシンの特性がより合うと予想される次戦カタールと最終戦アブダビに向けて、大きな自信を得たようだ。
「残り2戦のカタールとアブダビは、僕らのマシンにもっと合っているだろうから、自信を持って臨めるよ」
ローソン、ラッセルのロックアップに連鎖
Courtesy Of Red Bull Content Pool
パドックへ到着するリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)と恋人のハンナ・セント・ジョン、2025年11月22日(土) F1ラスベガスGP決勝(ラスベガス市街地コース)
一方、14位に終わったローソンのオープニングラップはまさに悪夢だった。ターン1のイン側でロックアップしてピアストリと接触。フロントウイングを破損し、ノーズ交換のためにピットインを余儀なくされ、早々に戦線から離脱した。
チーム代表のアラン・パーメインは、この事故が単独ミスではなく、前方の混乱による連鎖反応だったと説明する。
「リアムは不運だった。前を走るラッセル(メルセデス)がロックアップしたのに反応し、ピアストリと接触してしまったんだ」
ローソン自身も「ターン1は極端に滑りやすかった。ブレーキングを踏んだ瞬間、前の連中が詰まり始めて、行き場がなくなってしまった」と悔やむ。
「本来なら今日は2台揃ってポイントを獲れたはずだった」
それでもパーメインは「我々には速いクルマと速いドライバーが揃っていることを再び証明できた」と総括し、スプリント開催となる次戦カタールGPに向けて意欲を示した。
2025年F1第22戦ラスベガスGPの決勝では、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季6勝目を挙げた。マクラーレン勢の失格により、2位はジョージ・ラッセル、3位はアンドレア・キミ・アントネッリと、メルセデス勢が残りの表彰台を占めた。
ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦カタールGPは、11月28日のフリー走行1で幕を開ける。