一体何故?エステバン・オコン、チームオーダーにも関わらずガスリーを抜いて4位入賞
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アルピーヌはF1ラスベガスGPの終盤に向けて、ピエール・ガスリーに攻撃を仕掛けずポジションを維持するようチームオーダーを発動したが、エステバン・オコンは残り16周でチームメイトを抜き去り5番手にポジションを上げた。
結果的には正解だった。ハードタイヤのグレイニングに苦しむガスリーはその後、ズルズルと後退していき11位でレースを終えた。オコンが指示通りにポジションをキープしていれば、2台揃ってメルセデスやアルピーヌの餌食になっていた可能性がある。
ガスリーを交わしたオコンはその後、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)のピットインにより更に順位を上げて4位入賞を飾り、今季セカンドベストの成績を上げた。
ガスリーとのチームメイト対決についてオコンは「ピエールは当時、僕より使い古したタイヤを履いていたと思う。知っての通り僕は『ホールド・ポジション(順位を維持せよ)』と言われていたけど、その時はそう言われているとは思ってなかったんだ」と説明した。
「僕が聞こえたのは『ポジション』だけだった。あの時は、クルマのドライブで慌ただしかったからね。もちろん、チームが僕にポジションを返すよう言ってきたら、すぐにそうしたよ」
この日のオコンについてブルーノ・ファミン暫定チーム代表は「素晴らしい走りを見せて16番手から4位でフィニッシュし、12ポイントを獲得してくれた。スタートでの混乱を潜り抜け、2回のスティントを通して上手くタイヤをいたわりながら、最後まで競争力のあるペースを維持した」と評価した。
オコンはドライバーズ・ランキング11位につけるガスリーに4点差の12位でシーズン最終戦のアブダビGPに臨む。
11月18日(土)にラスベガス市街地コースで行われた2023年F1第22戦ラスベガスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が通算53勝目を飾った。
ヤス・マリーナ・サーキットを舞台とするシーズン最終アブダビGPは11月24日のフリー走行1で幕を開ける。