2018年F1イタリアGPの表彰台に上がったフェラーリのキミ・ライコネン
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

2位ライコネン、優勝を逃して悔しさ滲ませるも「完走できただけ運が良かった」

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スクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンは、9月2日(日)の第14戦F1イタリアGP決勝レースをポールポジションからスタート。ピットストップによって一時は4番手に後退したものの、2013年開幕オーストラリアGP以来の優勝に向けて終始隊列をリードしていたが、総力戦を仕掛けてきたメルセデスに破れ、残り9周のところで先頭から引きずり下ろされた。

僚友ルイス・ハミルトンの勝利のために、身を粉にしてピットストップを遅らせたバルテリ・ボッタスに前を塞がれたライコネン。その影響から、レース終了時には4輪全てのタイヤがタレ、一部はトレッドが完全に摩耗しきっていた。

マシンを降りたライコネンは「優勝したかったけどしょうがない。完走できただけ運が良かった」と語り、最後の数周はマシンを走らせるだけで精一杯な状況だった事を明かした。

運良く完走できて良かった

キミ・ライコネン決勝: 2位, グリッド: 1番手

マシンは本当に良かったんだ。最初のタイヤセットには問題なかったんだけど、2回目に履いたタイヤは期待していたほど保たなかった。どうしようもないさ。ずっとプッシュし続けなきゃいけない状況だったから、タイヤを休ませるような余裕が全くなかったんだからね。

もちろん優勝したかったけど、今日はこういう結果になってしまった。ベストを尽くしたけど十分じゃなかった。後から”あの時はこうすべきだった”なんて言うのは簡単だけど、僕らはその時々で正しいと思った事をやったわけで、僕はそのことを悪い事だとは思わない。

2位は理想とは言えない結果だけど、甘んじて受け入れるよ。完走できただけでもラッキーだよ。なにせ左のリアタイヤはゴムがもう残ってなかったんだから。残りのレースは毎回かなりの接戦になるだろうね。全力を尽くし続けて、最後のレースに挑む時にその努力が実ってる事を祈るよ。


53周で争われた決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、僚友バルテリ・ボッタスのサポートを得て逆転優勝。2位は地元フェラーリのキミ・ライコネン。3位表彰台には今回のレースの影の主役ボッタスが滑り込んだ。

F1サーカスはヨーロッパラウンドに別れを告げ、9月14日(金)から始まるシンガポールGPへと向かい、戦いの舞台をアジアに移す。

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