ホンダの田辺豊治TD
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ホンダF1田辺「パワーユニットはトラブル無く順調に機能」

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが8月31日(金)に行われたF1第14戦イタリアGP初日プラクティスを振り返った。トロロッソ・ホンダ勢はウェットとなった午前のFP1で2台揃ってトップ10入りし、ブレンドン・ハートレーが4番手、ピエール・ガスリーが6番手につけ好スタートを切った。

続く午後のFP2はドライコンディションとなり、ガスリーが14番手、ハートレーが16番手でセッションを終えた。ガスリーは計32周を重ねたものの、ハートレーは車体側のトラブルのために全20台中最小の16周の走行に留まった。

FP2ではザウバーのマーカス・エリクソンが横回転しながら地面に叩きつけられた後、前方宙返りする大クラッシュが発生。目を覆いたくなる大きな事故であったもののエリクソンに怪我はなく、F1マシンの安全性が強調される結果となった。

パワーユニットはトラブル無く順調に機能

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

まずはじめに、大きなクラッシュに見舞われたマーカス・エリクソンが無事だった事にとても安心しました。現代のF1マシンの安全性の高さが改めてよく分かったのではと思います。

朝方の大雨の後に迎えた午前のセッションは、徐々にトラックがウエットからドライに変化していくコンディションで、大変難しいものとなりました。午後は曇りながらもドライでのセッションとなり、通常の金曜日のプログラムに取りかかることができました。

他車のクラッシュなどにより走行時間を失った部分はあるものの、パワーユニット側としては大きな問題もなく比較的スムーズな一日となりました。明日も不安定な天候が予想されていますが、予選に向けて今日得られたデータを分析し準備を進めていきたいと思います。


初日をトップで締め括ったのは地元スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。2番手にキミ・ライコネンが続き跳ね馬が1-2体制で初日を締め括った。3番手にはベッテルから0.287秒遅れでメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが続いた。

F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月1日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。

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