2021インディカー・シリーズ第11戦ミュージックシティGPの公式予選がテネシー州現地8月7日(土)にナッシュビル市街地コースで行われ、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポーツ）が今季2度目、通算6度目のポールポジションを獲得した。

ハータが刻んだ1分13秒6835のトップラップは、午前のプラクティス中に2度に渡ってスピンを喫しながらも2番手をマークしたスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）に0.5492秒もの大差をつけた。Q1でレッドタイヤを1セット温存した事がファスト6でのポール争いでハータを後押しした形だ。

予選トップ2のギャップとしてはデトロイトのベルアイルで開催された第2戦でのジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）とハータとの0.3206秒を遥かに上回る今季最大のものとなった。

3番手にはポイントリーダーのアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が続いたが、未承認のエンジン交換による6グリッド降格ペナルティを受け、9番グリッドからスタートする事になる。

佐藤琢磨、ピット速度違反

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨はプラクティス1で17番手、プラクティス2でも25番手と、シリーズ初登場となった2.17マイル仮設ストリートの「超バンピー」な路面に苦戦していた。

更に予選ではピットレーンでのスピード違反に関して2度目の走行の際にドライブスルーを余儀なくされ、結果としては巻き返し叶わず、今季予選ワーストとなる24番手に終わった。

「厳しい予選になってしまいました」と佐藤琢磨。

「プラクティスで良い感触が得られなかったため、予選ではギャンブルに出る事となり、更には新品タイヤを2セットも使わなければならず大変でした」

「新しい会場という事で未知の要素が多く、また、この後はウォームアップセッションもありますので、セットアップを変えて決勝に臨むつもりです」

チームメイトのグレアム・レイホールは12番手、サンティノ・フェルッチは17番手という結果だった。両者はレッドタイヤの熱入れに課題を抱えていたと明かした。

2度のクラッシュ

Q1ではジミー・ジョンソン（チップ・ガナッシ）がアウトラップ中のターン10でクラッシュを演じ、レッドフラッグが振られた。

地元ナッシュビル出身の2度のシリーズチャンピオン、ニューガーデンは、Q2最終盤にターン11のバリアに衝突。右フロントを中心にマシンに大きなダメージを負った。

ローカルイエローを引き起こしたためにファステストラップは抹消され、代わってロマン・グロージャン（デイル・コイン）がファスト6へと駒を進めた。ニューガーデンは12番グリッドからのスタートとなる。

ハイライト動画と放送日程

日本ではGAORA SPORTSが日本時間9日(日)早朝6時30分より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー！」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。

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2021年第11戦ナッシュビル予選結果