2018年インディカー・シリーズ第3戦ロングビーチを走る佐藤琢磨copyright Honda

2018年インディ500決勝:ウィル・パワーが念願の初勝利、佐藤琢磨はクラッシュで序盤にリタイヤ…連覇ならず

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第102回インディアナポリス500、通称インディ500の決勝レースが現地2018年5月27日(日)にインディアナポリス・モータースピードウェイで行われ、3番グリッドからスタートしたウィル・パワー(Team Penske)が11度目の挑戦にして念願の初勝利を手にした。

潮目が変わったのは残り21周に迫った189周目、優勝が期待されたトニー・カナーン(AJ Foyt)がコーナリング中に単独クラッシュ。イン側のウォールに激突しマシンを降りた事で7度目のイエローコーションが出された。リスタートしたのは194周目、パワーは前走のオリオール・セルビア(Rahal)をパスし4番手に浮上。

残り3周のところで先頭を走っていたステファン・ウィルソン(Andretti Autosport)とジャック・ハーベイ(Schmidt Peterson)の2台が燃料切れで同時にピットイン、3番手つけていたパワーがトップに躍り出てそのまま先頭でチェッカーを受けた。

2連覇を目指し6列目イン側16番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、49周目にターン3でジェームス・デイビソン(AJ Foyt)のリアに突っ込みクラッシュ。右フロントを大きく破損した。

デイビソンは開始直後から集団とかけ離れた遅さで走行。かなりの速度差がある状況での接触事故となった。このアクシデントによりコース上には、レース初のイエローコーションが出る事となった。チームはマシンの修復を諦めリタイヤすることを選択した。

琢磨が今年選んだレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、2012年のインディ500ファイナルラップで琢磨がトップを狙いクラッシュを喫した際の在籍チーム。あの時の屈辱を2連覇という形で晴らすべく伝統の500マイルレースに挑んだものの、その夢は早々に潰える事となった。

過去101回の歴史の中で連覇を果たしたのは僅か5名。ウィルバー・ショウ(1939年・1940年)、マウリ・ローズ(1947年・1948年)、ビル・ブコビッチ(1953年・1954年)、アル・アンサー(1970年・1971年)、エリオ・カストロネベス(2001年・2002年)の5人のみとなっている。

日曜のインディアナポリスは路面温度46度と非常に暑いコンディションとなり、各車タイヤのデグラデーションに苦労しながらの忍耐力試される長いレースとなった。33台の内、完走したのは24台。計7回のイエローコーションが飛び出し、佐藤琢磨を含む役者が続々リタイアを強いられる波乱のレースとなった。

引退レースと宣言しての7年ぶりのインディ500に挑んだダニカ・パトリック(Ed Carpenter)は、68週目にターン2でマシンをスピンさせアウト側の壁に激突。現役最後のレースをクラッシュで終える事となった。その後もアクシデントは続き、100周を超えてからはリスタート毎に接触事故が発生した。

139周目には、セバスチャン・ブルデー(Dale Coyne)が前走のアレキサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)の乱気流の影響を受けマシンを滑らせクラッシュ。4回目のイエローコーションが出された。

リスタート直後の147週目、先頭グループを形成していた優勝候補のエリオ・カストロネベス(Team Penske)が単独クラッシュ。エアポケットの餌食となり、自身四度目のインディ500制覇の夢は叶わなかった。

2018年インディ500決勝 順位結果

Pos. Driver Team Engine
1 ウィル・パワー Penske Chevrolet
2 エド・カーペンター Ed Carpenter Chevrolet
3 スコット・ディクソン Chip Ganassi Honda
4 アレキサンダー・ロッシ Andretti Autosport Honda
5 ライアン・ハンター=レイ Andretti Autosport Honda
6 シモン・パジェノー Penske Chevrolet
7 カルロス・ムニョス Andretti Autosport Honda
8 ジョセフ・ニューガーデン Penske Chevrolet
9 ロバート・ウィケンス Schmidt Peterson Honda
10 グラハム・レイホール Rahal Honda
11 JR.ヒルデブランド Dreyer & Rainbold Chevrolet
12 マルコ・アンドレッティ Andretti Autosport Honda
13 マテウス・レイスト AJ Foyt Chevrolet
14 ギャビー・チャベス Harding Racing Chevrolet
15 ステファン・ウィルソン Andretti Autosport Honda
16 ジャック・ハーベイ Schmidt Peterson Honda
17 オリオール・セルビア Rahal Honda
18 チャーリー・キンボール Carlin Chevrolet
19 ザカリー・クラマン・デメロ Dale Coyne Honda
20 スペンサー・ピゴット Ed Carpenter Chevrolet
21 コナー・デイリー Dale Coyne Honda
22 マックス・チルトン Carlin Chevrolet
23 ザック・ビーチ Andretti Autosport Honda
24 ジェイ・ハワード Schmidt Peterson Honda
25 DNF トニー・カナーン AJ Foyt Chevrolet
26 DNF セージ・カラム Dreyer & Reinbold Chevrolet
27 DNF エリオ・カストロネベス Penske Chevrolet
28 DNF セバスチャン・ブルデー Dale Coyne Honda
29 DNF カイル・カイザー Juncos Racing Chevrolet
30 DNF ダニカ・パトリック Ed Carpenter Chevrolet
31 DNF エド・ジョーンズ Chip Ganassi Honda
32 DNF 佐藤琢磨 Rahal Honda
33 DNF ジェームス・デイビソン AJ Foyt Chevrolet