周冠宇の衝突でシートが2つに…事故を振り返るオコンとガスリー。アルピーヌ、2戦連続Wリタイヤ
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F1ハンガリーGPの1周目の事故についてエステバン・オコン(アルピーヌ)は、後輪が3~4メートルほど跳ね上がって地面に落下した結果、シートが2つに割れるほどの「大きな衝撃」があったと説明した。
1周目のターン1では、周冠宇(アルファロメオ)がダニエル・リカルド(レッドブル)のリアに衝突。これが起点となって、オコンとアルピーヌの僚友ピエール・ガスリーが巻き込まれる玉突き事故が発生した。
周冠宇とリカルドはフィールドの後方に転落したとは言え、レースを続行できたが、アルピーヌの2台はダメージが大きく、前戦イギリスGPに続く2戦連続のダブルリタイヤに終わった。
一件について、早々にヘルメットを脱いだオコンは「あまりコメントすることないよ。残念なことに、ターン1に向けて突っ込まれただけだから」と振り返った。
「あれは後ろにいた周のミスだった。僕らは激しく衝突された。後輪が3、4メートル宙に舞って、着地したときに大きな衝撃があった」
「シートが2つに割れたから、どれだけの衝撃だったか分かると思う。残念ながら2台共がリタイヤになってしまった」
「後方からのレースはこういう事が起きたりするんだ。みんな、リスクを冒しがちだからね。分かってはいたけど、今日はそれに悩まされる事になった」
一方のガスリーは「本当に、本当に苛立たしい。チーム全体の事を思えば尚更だよ。ターン1を過ぎたところで早々に2台を失ったんだから」と語った。
「すごく良いスタートが切れて、何台かをパスしてターン1に向けてのレイトブレーキで良いポジションを取れたのに」
「見聞きしたところだと、周がダニエルに接触し、そのダニエルがエステバンに接触して、エステバンが僕にぶつかってきたみたいだね」
「残念だよ。僕らが望んでいたレースにならなかったのは確かだ」
ガスリーはスタートタイヤにソフトを選んだ4台の内の1台で、スタート直後に大きくポジションを上げていた。
「週末を通して僕らにはペースも速さも足りていなかったけど、すべてが思い通りになっていれば、1ポイントか2ポイントを争えたと思う。でも、残念ながらそうはならなかった」とガスリーは付け加えた。
7月23日(日)にハンガロリンクで行われた2023年F1第12戦ハンガリーGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2番グリッドからの逆転勝利を飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位表彰台にセルジオ・ペレス(レッドブル)が滑り込む結果となった。
スパ・フランコルシャンを舞台とする次戦ベルギーGPは7月28日のフリー走行1で幕を開ける。