シーズン初のダブルQ3進出を喜ぶトロロッソのクルー達、2018年F1ハンガリー予選
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トロロッソ、予想以上の好結果に興奮「ペースは強力、目標はポイント獲得!」

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ハンガリーGP公式予選を終えたトロロッソ・ホンダのガレージは、興奮と笑顔に包まれた。期待していたドライコンディションとはならず予選開始前には肩を落とす場面もあったが、気まぐれな降雨が演出したウェットセッションでピエール・ガスリーが6番手、ブレンドン・ハートレーが8番手でQ3突破を果たし、ファエンツァのチームは今季初のダブルトップ10グリッドを手に入れた。

セッションを振り返ったチーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、マシンとコース特性とのマッチングの良さから好結果を予想していたもの、3列目と4列目に並べるとまでは思ってもいなかったと述べ、ミッドフィールド先頭集団からのレース開始に胸を踊らせた。

ロングランペースは強力、目標はポイント獲得!

ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア

チーム全体にとって最高の予選になったよ。ここにいる皆、ファエンツァ、バイチェスター、ミルトンキーンズ、そしてHRDさくらの各ファクトリーにいる全員のおかげだ。お礼を言うよ!我々のマシンの特性的に、ハンガリーでは素晴らしい予選結果が得られるのではと思ってはいたけど、決勝で6番と8番グリッドに並ぶとまでは思いもしなかったよ!

午前のFP3では、ドライコンディションの予選を想定してマシンバランスを最適化する作業に取り組み、満足のいく結果で終えることができた。ドライでのマシンには競争力があったから、例えクリーンラップを走れなかったとしても、少なくとも1台はQ3に行けるんじゃないかと思っていたから、自信を持って予選に挑んだんだ。

でも蓋を開けてみれば、セッション開始直前に土砂降りになってしまったので、その時はかなりガッガリしたよ。スムーズなセッションで素晴らしいパフォーマンスを発揮してやるぞって期待してたからね。でも最終的には我々にとって有利な形になって、チーム全体が本当に素晴らしい仕事をみせてくれたんだ。

雨のハンガロリンクを走るトロロッソ・ホンダSTR13、2018年F1ハンガリーGP予選
© Honda

コミュニケーションは簡潔かつクリアだったし、タイヤ選択に関しても正しい判断を下すことが出来た。チーム全員が一丸となって最高の仕事をしたんだ。今日みたいなトリッキーなコンディションでは、チームワークとコミュニケーションが何よりも大事なんだ。

二人のドライバーは共に、こういったコンディションをF1でほとんど経験してなかったものの、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出してくれた。Q3では一発のチャンスしかなかったけど、両ドライバーとも全身全霊でドライブしてくれた。

セッション終了直前にコントロールラインを通過できるように、コースインのタイミングを図っていたんだが、これも上手くやることができた。ガレージ内は2台のマシンのウエット・インターミディエイト・ドライの各コンパウンドが数セットずつ入り乱れていてゴチャゴチャしていたものの、メカニックはミスなく完璧に仕事をこなしてくれた。彼らの見事な活躍に感謝してる!

予報では明日はドライコンディションになりそうなんだが、ドライだった金曜のロングランペースはかなり良かったので、明日も同じ様なペースで戦えるんじゃないかと思っている。路面に乗ったラバーは今日の雨で全部洗い流されてしまったんじゃないかと思うkど、日曜は暑くなりそうだし面白いレースになりそうだ。もちろん明日の目標はポイント獲得だよ。


雨がエキサイティングなグリッド争いを演出した予選では、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手にバルテリ・ボッタスが続きシルバーアローが最前列を占拠。3番手にフェラーリのキミ・ライコネンという結果となった。

トロロッソ・ホンダ勢にとっては今シーズン初のダブルトップ10。ピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーは8番手と、入賞に向けて好ポジションを確保した。

F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間7月29日(日)22時10分から行われ、ヘルマン・ティルケが設計した1周4381mのハンガロリンクを70周する事で勝敗を決する。

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