
ル・マン表彰台の平川亮、F1オーストリアFP1出走へ。VF-26初フィードバックに期待寄せる小松代表
TGRハースF1チームのリザーブドライバーを務める平川亮が、2026年F1第8戦オーストリアGPのフリー走行1回目(FP1)に出走することが決定した。フリー走行でのルーキー起用義務に基づく出走で、エステバン・オコンに代わって初めてVF-26をドライブする。
平川にとって今回の出走は、今シーズン初の公式セッションへの参加となる。2025年には4回のグランプリでFP1を担当してきたが、今季はまだVF-26をドライブしていないため、小松礼雄代表はそのフィードバックに期待を寄せている。
「亮はまだVF-26をドライブしていないので、彼のフィードバックが得られるのを楽しみにしています」と小松代表は語った。
ル・マン表彰台直後のF1出走「本当に楽しみ」
平川は6月13日(土)から14日(日)に開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースで、8号車トヨタの一員として3位表彰台に上がる活躍を見せたばかりだ。
小松代表は「トヨタとともに彼がル・マンで表彰台を獲得する姿を見ることができて本当に良かったです。今回はその直後の合流となりますが、彼は今季もTPCプログラムで重要な役割を果たしてくれています」と語り、平川の貢献を評価する。
スペインのヘレス・サーキットで6月17日(水)から18日(木)にかけて行われたTPCで平川は、マクラーレンのリザーブドライバーを務めるレオナルド・フォルナローリと共に、ハースの2025年型「VF-25」をドライブしている。
今回のFP1出走について平川は、トヨタとチームへの感謝を述べつつ、カレンダー最短の高速サーキットでの走行への意気込みを語った。
「レッドブル・リンクを走るのは久しぶりです。ストレートもあり、低速コーナーも高速コーナーもあるので、VF-26を初めてドライブするには完璧なサーキットだと思います。本当に楽しみです」
「目標はできるだけ早くマシンに慣れ、できる限り多くのデータを集めて、チームを最大限サポートすることです」
連戦控える中で平川が担う役割
5週間で4レースが控える今後の過密日程を踏まえると、前戦バルセロナ・カタロニアGPでポイント獲得を逃したハースにとっては、その初戦となるオーストリアGPで如何にVF-26への理解を深められるかが重要となる。
チームがシーズン序盤の安定感を取り戻そうとする中、平川が今回の出走で担う役割は決して小さくない。残りの週末に向けたセットアップ面でのフィードバックだけでなく、現行スペックのVF-26のポテンシャルを引き出す方法を探るうえでも、その走行データと評価は重要な意味を持つ可能性がある。
オーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクには10箇所にコーナーが配置されているが、ターン2、5、8はエンジン全開区間であるため、F1マシンにとって実質的なコーナーはわずか7カ所に過ぎない。
そのため、F1カレンダーの中でラップタイムが最も短い高速サーキットとして知られており、予選ではわずか1000分の数秒の差がグリッドに影響を及ぼすことも珍しくない。