角田裕毅を称賛するハミルトン「模範となって導いた」エミリア・ロマーニャ洪水被害支援で
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7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は「模範となって導いた」として、エミリア・ロマーニャ州の大規模洪水被害を受け支援活動に取り組む角田裕毅(アルファタウリ)を称賛した。
F1第6戦エミリア・ロマーニャGPが予定されていた先週初め、イタリア北東部では僅か36時間の間に半年分の雨が降り、20を超える河川が氾濫して少なくとも14名が死亡した。
当局が22日(月)に発表したところによると、約1週間が経過した今も水没した地域が残っており、2万3000人を超える人々が自宅からの避難を余儀なくされ、622の道路が閉鎖されたままの状況となっている。
アルファタウリの本拠ファエンツァも甚大な被害を受け、同国在住の角田裕毅は復興支援のための寄付をソーシャルメディア上で呼びかけるだけでなく、自らスコップを手に取り、瓦礫や泥の撤去作業に取り組んだ。
アルファタウリは更に、アルペンスキー・ワールドカップ通算82勝を誇るリンゼイ・ボンやハイチ人ミュージシャンのワイクリフ・ジョン、世界水泳銀メダリストのルカ・ドット、イタリアサッカー代表ファビオ・ボリーニらの協力を得て、現地の現状を知ってもらい支援を呼びかけるための動画キャンペーンを展開した。
その中で角田裕毅は「エミリア・ロマーニャはまだ深刻な状況にあります。可能であれば支援をお願いします」と語りかけた。
この動画に対し、F1グリッドにおける反人種差別運動の先頭に立つなど、様々な社会問題に尽力してきたハミルトンは「チームのみんなと、その家族に思いを馳せている。温かな祈りを捧げると共に、一刻も早く収束する事を願っている」とコメントし、更にInstagramのストーリーに次のように書き込んだ。
「模範となって導き、現場で支援に取り組んだユーキと彼のチームに大きな拍手を送りたい」
支援活動に取り組んだF1コミュニティはアルファタウリだけではない。F1とフェラーリはそれぞれ100万ユーロ(約1億5000万円)を寄付し、ウィリアムズはアレックス・アルボン、チーム代表を務めるジェームズ・ヴァウルズらと共にチャリティーレースを開催した。
エミリア・ロマーニャ州が設置した募金先は以下。モバイル決済アプリ「Satispay」や同州のオンライン支払いプラットフォーム「PayER 」、海外送金(IBANコード:IT20V0627013199T20990000808、BIC/SWIFT: CRRAIT2R、REFERENCE: ”Donation for the flood Emergency 2023”)にて受け付けている。