ハースF1、年間30億円上乗せでレッドブル含むトップチーム水準の予算を確保か

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのパドックを歩くハースのギュンター・シュタイナー代表、2022年10月29日F1メキシコGPCourtesy Of Haas

マネーグラムとの新たなタイトルスポンサー契約によりハースの予算は今後3シーズンに渡って年間2,000万ドル、約29億6,500万円が上乗せされる可能性がある。

小規模チームのハースは財務規定が導入された2021年、そして今季ともに、上限以下の予算で全てをやりくりしていた。2023年のコストキャップは1億3,500万ドル(約200億円)と更に厳しい制限が課される。

Courtesy Of Haas

マネーグラムCEOのアレックス・ホームズ、ハースのギュンター・シュタイナー代表、マネーグラムCMOのグレッグ・ホール、2022年10月20日F1アメリカGP

ギュンター・シュタイナー代表はシーズン開幕を前に、トップチームと小規模チームとの予算の差について「恐らく1,000万から2,000万ドルだろう」としていた。

伝えられるところによるとマネーグラムとの契約は3年で、ハースはシーズンあたり約2,000万ドルを得る。これは23年の予算上限の15%に相当する大金だ。

つまりハースの来季以降の予算は、レッドブルやフェラーリ、メルセデスといったトップチームに匹敵するレベルに達する可能性がある。

財務規定導入以前の投資によるインフラのキャリオーバーがあるため、予算が同等という事は必ずしも同等リソースを持つという事を意味しないが、それでも原則として予算とパフォーマンスは比例する関係にあるだけに、上位との差の更なる縮小が期待される。

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