ハースF1チームのピエトロ・フィッティパルディ、2022年3月9日バーレーン・インターナショナル・サーキットにて
Courtesy Of Haas

ハースF1控えのピエトロ・フィッティパルディ、2024年インディカー復帰…初フル参戦

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ハースF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)と契約し、2024年にインディカー・シリーズに復帰する。

ドライブするのはかつて佐藤琢磨が掲げていた30号車で、27歳のブラジル人ドライバーにとっては初のフルシーズン参戦となるが、2018年と2021年にデイル・コイン・レーシングから計9回に渡って出走した経験がある。

1989年のインディカー王者にして、2度のインディ500ウィナーでもある2度のF1ワールドチャンピオン、エマーソン・フィッティパルディの孫、ピエトロは2018年にオーバル3戦、ロード3戦に出場。ポートランドでは自己最高位となる9位でフィニッシュしたが、同年5月のFIA世界耐久選手権(WEC)スパ6時間でのアクシデントで両足を骨折したため、シーズン途中でプログラムを縮小した。

2021年にはロマン・グロージャンとシーズンを分け合い、オーバルレース4戦のうち3戦を走った。予選ベストはインディ500デビュー戦の13位で、これにより “ファステスト・ルーキー・アワード “を獲得。ベストフィニッシュはテキサス・モーター・スピードウェイでのレース2の15位だった。

フィッティパルディは「RLLのような素晴らしいチームに加わる事ができて光栄に思う。F1や他のシリーズで培った経験を活かし、世界で最も競争力があり多才なレーシング・シリーズのひとつであるインディカーに挑戦することを楽しみにしている」と語った。

RLLの共同オーナー、マイク・ラニガンは「ピエトロを我々のチームに迎えることを誇りに思う。楽しみだ。フィッティパルディ家の名は常に、我々のスポーツにおける勝利と競争力に紐づいていた。レガシーはピエトロと共に生き続けている。我々はその伝統を守り続けるための挑戦を歓迎する」と語った。

2024年のNTTインディカー・シリーズは、2024年3月10日(日)のセント・ピーターズバーグGPで開幕を迎える。