ザウバー、ステイクF1のリザーブに元レッドブルJr.のゼイン・マローニを起用
FIA-F1世界選手権に参戦するザウバー・モータースポーツは2024年1月31日(水)、ゼイン・マローニのアカデミー入りを発表するとともに、ステイクF1チームのリザーブドライバーに起用すると明らかにした。
2023年シーズンを以てレッドブル・ジュニア・チームを離れたマローニーは今年季、宮田莉朋のチームメイトとしてロダン・モータースポーツから2シーズン目のFIA-F2選手権に参戦する傍ら、同じザウバー・アカデミー所属のテオ・プルシェールと共にステイクF1チームのリザーブを務める。
カリブ海、西インド諸島に位置するバルバドス生まれの20歳は、3歳の時に初めてカート競技に参加し、その後、母国とアメリカの両方で複数のカートタイトルを獲得すると2018年に渡欧。CIK-FIA 欧州カート選手権やWSKチャンピオンズカップで印象的な成績を収めた。
2019年にシングルシーターに転向。その年のイギリスF4でチャンピオンを獲得した。2022年にはFIA-F3選手権でランキング2位に輝き、そのシーズンのFIAルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出され、翌年のF2ルーキーシーズンでは4度に渡って表彰台に上がった。
マローニーの起用についてザウバー・アカデミーを率いるビート・ツェンダーは「ジュニアシリーズでの彼の活躍は目覚ましく、そのスピードとポテンシャルを以て、才能溢れる我々のチームを更に押し上げてくれるだろう」と語った。
名門プライベーターの若手育成プログラムへの加入およびF1リザーブドライバーの就任についてマローニーは「光栄に思う。ザウバーは30年以上に渡ってF1の一翼を担い、偉大な成功を収めた多くのドライバーに道を切り開いてきたチームだ。このファミリーの一員になれたことをうれしく思う。F1ドライバーという目標に向けて、共に働けることを楽しみにしている」と語った。
サウバー・アカデミーは、モータースポーツの草の根レベルから頂点に至るまでのキャリアパスを若手ドライバーに提供し、次世代のF1ドライバーを発掘・育成することを目指している。
その実績はよく知られるところで、これまでにミハエル・シューマッハやキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテル、フェリペ・マッサ、ロバート・クビサ、セルジオ・ペレス、シャルル・ルクレールなど、数多くの著名ドライバーがザウバーでブレイクを果たしてきた。
ドライバーはツェンダー監督の下、メンタル及びフィジカル・トレーニングに励み、エンジニアとの技術的な作業やメディア対応トレーニング、シミュレーター作業などを通して、モータースポーツのキャリアにおいて要求されるコース内外を問わないあらゆる専門的知識とスキルを磨いていく。