左からマウリツィオ・アリバベーネ、セルジオ・マルキオンネcopyright Ferrari

フェラーリ会長「ライコネンは”神がかった”トップドライバー」来季タイトル争いに自信、組織変更に手応え

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フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネは、来シーズンに向けて既に自信と手応えを感じている。毎年恒例のクリスマス昼食会で、組織変更によって上昇曲線を描くチームとワールドチャンピオンコンビがあれば、2018年シーズンに競争力を発揮できない理由などないと主張した。

マルキオンネは、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンを全面的に信頼していると語ると共に、才能あるドライバーに競争力のあるマシンを提供するのはチームの「義務」だとの考えを明らかにした。ライコネンに関しては、トップドライバーである事に疑いはなく、物事が噛み合えば”神がかった走り”をする逸材だと述べた。

「個人的な考えだが、我々が正しい鍵を見つけられさえすれば、ライコネンは”神がかったドライブ”をする男だ。彼は本当に素晴らしく才能があるドライバーだと思う。その能力は疑いようがない。彼は真のトップドライバーだ。そうでなければ、モナコのようなサーキットでポール・ポジション等獲得できない」

とは言え、2014年にフェラーリに復帰して以降、ライコネンはドライバーズタイトルで一度もチームメイトに勝った事がない。14年はフェルナンド・アロンソに、15年以降はセバスチャン・ベッテルに負け続けている。契約は来年末まで、その去就が注目される中、マルキオンネ会長は来シーズンがライコネンにとっての正念場になると語る。

「物事が噛み合った時のライコネンのドライビングを見るのは最高だよ。そういった時の彼は信じられない程にイケてる。だが、そうでない時は休憩しているように見える事もある。彼には一貫性のあるパフォーマンスが必要だが、彼の才能を引き出すためには、我々が正しい鍵を見つけることが重要だ」

「多分、来年はその正しい鍵を見つけるための最後のシーズンになるだろう。彼が本来の実力を発揮することなくF1を去るのは見たくない。だからこそ我々はそれを実現しなければならない」

前半戦こそメルセデスと対等のバトルを演じたものの、アジアラウンド以降は失速、終えてみれば146ポイントもの大差をつけられフェラーリはコンストラクターズ2位に甘んじた。最終戦を終えたベッテルは敗因を「一貫性」という言葉で表現した。メルセデスがコンスタントにポイント獲得したのに対し、フェラーリは信頼性とパフォーマンスに波を抱えた。だが、マルキオンネは大躍進の年になったとして今季を一定程度評価。度重なる組織変更が功を奏しつつあるとの認識を示し、来季のパフォーマンスに自信をみせた。

「昨年のシーズン開幕時のポジションを思えば、今季のフェラーリは大躍進したと言える。だが、後半戦は試練の期間になってしまった。とは言え、我々はこの半年間、多くの事を学び前に進もうとしてきたし、それが一番重要な事だよ」

「去年の8月に組織変更を行ったわけだが、それ以来、私はチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネと技術部門責任者のマッティア・ビノットに全幅の信頼を置いてきた。彼らは素晴らしい成果を示せる人材だと思っている」

「もっと良い結果を残せたはずだが、今年の目標は達成できなかった。そのため、再び組織に変更を加えた。生産力に関してはすでに変化の兆しが出てきている。専門知識と経験を活かして2018年をスタートする事、そして組織マネジメントが重要なポイントだ。我々が速さを発揮できない理由など何処にもない」

スクーデリア・フェラーリは、ライバル勢に先駆けて2月22日に2018年の新車発表を行う事を発表。発表会はインターネット上で全世界に向けて公開される。発表日4日後にはシーズン前バルセロナテストが開幕する。2008年に歴代最多となる16回目のコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得して以来、跳ね馬はタイトルから遠ざかっている。