全く引退する気のない41歳フェルナンド・アロンソ、あと何年?に”超意欲的”な答え

談笑するニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2023年3月2日F1バーレーンGPFIA会見にてCourtesy Of Haas

アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは今年42歳を迎えるが、引退する気はさらさらなく、次世代PUが導入される新時代を優に超えてF1での現役を続行する気でいるようだ。

18歳という最低年齢こそあるものの、F1ドライバーに定年年齢は存在しない。現代のF1では、自ら引退を選べる幸運なトップドライバーは概ね、30代半ばから後半にキャリアに終止符を打つ事が多い。

Courtesy Of Alfa Romeo Racing

アルファロメオのキミ・ライコネンとパフォーマンスコーチのマーク・アナール、引退レースとなった2021年12月12日F1アブダビGPにて

2000年以降に40代で引退したのはキミ・ライコネン(当時42歳)とミハエル・シューマッハ(当時43歳)の2人だけだ。

2度のF1ワールドチャンピオンは2023年のグリッドに着く20名の中で唯一の40代であり、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がこの世に生まれる前からF1ドライバーとして活躍していた。2人は同じ競技で競うライバルであるものの、年齢的には親子ほどの違いがある。

キャリア20シーズン目の幕開けを告げるバーレンでの初日セッションを前に、3つ目のタイトル獲得までに後どのくらい年齢的な猶予があると思うかと問われたアロンソは「分からないけど8年? 10年かな?」と冗談を飛ばし、正直にと催促されると「5年!」と答えた。

「今のところ、年齢的な心配はしてないんだ。(年齢的な理由で)何かを失った時、ドライビング中に何かをミスした時、旅に出る時あるいは、朝起きてトレーニングする気がなくなった時、その事を最初に感じるのは僕自身だろう」

「僕はこのコースを様々なコンディションで経験しているから、あるのはアドバンテージだけだ。クルマについてもタイヤも分かっている」

「今年走る予定のサーキットの幾つかは過去に走った事があるし、(年齢的に自分が)不利だとは思っていない」

「競争に対するモチベーションは全く変わっていない。2018年にF1を辞めようとした時でさえ衰えることはなく、結局毎週末のように違うクルマに乗っていた。WECとかダカールとかインディとかね」

「F1に復帰した時、F1以外の人生を犠牲にして、またやっていかなきゃって思ったんだ。3年か、5年か、7年か。兎に角、自分の情熱に人生を捧げるんだってね」

アロンソの情熱はドライビングに対するものなのだろうか? それとも競争する事への愛なのだろうか?

アロンソは「競争だよ!」と語り、F1を含むモータースポーツにテストドライバーやリザーブドライバーとして留まる気がない事をハッキリさせた。

F1バーレーンGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了