オランダ、スペイン、モナコでの各F1グランプリの中止と延期が発表された事に続き、同じ会場で開催されるFIA-F2選手権とFIA-F3選手権の3レースも延期される事が決まった。

モナコGPの主催者であるモナコ自動車クラブ（ACM）は延期ではなく中止を宣言しているため、実際に延期される可能性があるのはオランダとスペインのみだ。

現時点ではラウンド5として6月5日～7日に予定されているバクー市街地コースが開幕の舞台を担う予定となるが、欧州を取り巻く新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の状況は悪化の一途を辿っており、それもまたかなり疑わしい状況と言える。

F2とF3のブルーノ・ミシェルCEOは「我々はFIAとF1と共に状況を綿密に監視しており、状況が改善された場合の新たな日程を検討している。今のところ、F2とF3のトラックアクティビティは全て保留だ。これにはもちろん、バルセロナ(F2)とブダペスト(F3)での4月のテストと、5月末のバルセロナ(F3)での2日間のテストも含まれる」と述べ、レースだけでなく5月末までの全てのイベントを中止する考えを示した。

今季のF2には、小林可夢偉以来となる日本人F1ドライバーの期待が寄せられている角田裕毅、松下信治、佐藤万璃音の3選手が参戦する事もあり、高い関心が寄せられている。