モンツァ・サーキットのパドックを歩くカルロス・サインツ(フェラーリ)、2022年9月8日F1イタリアGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

カルロス・サインツ、降格リーチ「潜在的に危険な状況を作り出した」とF1イタリアGP審判団

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F1イタリアGPのスチュワードは9月10日(土)のFP3を経て、不必要に低速でコースを走行したとして、カルロス・サインツ(フェラーリ)に今季4回目となる戒告処分(ドライビング)を科した。10グリッド降格まで残すは1回だ。

サインツは土曜の最終プラクティス中にターン1を低速で走行し、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に回避行動を強いたとして審議の対象となっていた。

サインツはスチュワードに対し、タイヤを冷やすためにインラップを時速60km以下で走行する必要があったと訴えた。テレメトリーにより、インシデント発生時のサインツは時速50kmで走行していた事が明らかとなった。これは他車の中で最も低速で走行していた者より20km/hも遅い速度だった。

スチュワードは、サインツがコントロールラインからターン1進入までの間に6回以上ミラーを確認して後方に注意を払っていた事を認める一方、「不必要に遅い速度で走行したことは事実」であり、その結果として「潜在的に危険な状況」が作り出された事に変わりはないと断じた。

そして「如何なる時であっても不必要に速度を落として不安定な走行をしたり、他のドライバーまたはそれ以外の人員に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転してはならない」とするF1競技規定第33条4項への違反があったと判断した。

また、フェラーリが後方から急接近するボッタスの存在をサインツに全く伝えていなかった事を指摘して「チームはクルマの接近をドライバーに知らせる際にもっと注意深くあらねばならない。プッシュラップの後に必ずクールダウンラップを行うと考えるのは間違いだという事を公式に警告する」と記した。

11月の最終アブダビGPまでの間に後1回、戒告を受けた場合、今週末の角田裕毅(アルファタウリ)と同じ様にサインツは10グリッド降格の処分を受けることになる。

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