F1王者のバトンとライコネン「誰も予想だにしなかっただろ?」NASCARカップシリーズでの夢の対決が実現!
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2007年のF1ワールドチャンピオン、キミ・ライコネンと2009年のF1王者ジェンソン・バトンが、3月26日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われるNASCARカップシリーズに参戦する事が決まった。
バトンは長年のスポンサーであるモービル1のサポートを受け、リック・ウェア・レーシング(RWR)15号車フォード・マスタングを駆り、COTAでの1戦を皮切りに7月2日のシカゴ・ストリート・レース、8月13日のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ・ロードコースの計3戦に出場する。43歳のイギリス人ドライバーにとってはNASCARデビューとなる。
ライコネンは91号車シボレー・カマロZLを駆り、クラッシュに巻き込まれるまで順調にレースを戦った昨年8月のワトキンス・グレンに続き、トラックハウス・レーシングの「プロジェクト91」エントリーからNASCAR復帰を果たす。
バトンはAP通信とのインタビューの中で「NASCARに2人のF1ワールドチャンピオンが参戦するなんて、一体、誰が予想できただろうね!」と語った。
「あまりにも(F1とは)違うレースだから、多くの人は僕がクレイジーだと思うだろうけど、僕はチャレンジする事が好きなんだ」
「僕にとってはクルマがどれだけ速いかではなく、どれだけ接近したレースができるかが重要なんだ」
「カップシリーズは最高のレースだ。システム(の違い)にショックを受ける事は間違いないだろうし、まずは慣れるために慎重に事を進めることになるけど、次戦に向けて学んでいければと思ってる」
「カップカーのレースが僕が慣れ親しんできたものと全く違うのは明らかだ。車体はかなりヘビーでパワーは本当に少なく、基本的にはダウンフォースもない」
「それにシーケンシャルギアボックスはスロットルをブリップさせる必要があるし、時間が本当に限られる中、学ばなきゃならない事が山積みだよ」
なおバトンは、カップシリーズ7冠のジミー・ジョンソンとDTM王者マイク・ロッケンフェラーと共に、ヘンドリック・モータースポーツとシボレー、NASCARの共同プロジェクト「ガレージ56」からル・マン24時間レースに参戦する事が決まっているが、今回のロードレース3戦の契約はそれとは無関係だという。