F1イギリスGP:マクラーレンに懲罰、近年例のないメカニックの違反行為で
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メカニックが許可なくコースに進入したとしてF1イギリスGPのスチュワードは7月8日の3回目フリー走行を経て、マクラーレン・レーシングに1,000ユーロ(約15万6,000円)の罰金を科す決定を下した。
セッション開始直後、冷却ファンが取り付けられたままコースに向かおうとしたランド・ノリスに対してチームは、無線を通してクルマを停めるよう指示した。4号車MCL60はピット出口ラインを越えたピットレーンの端に停車した。
🟢 FP3 GREEN LIGHT 🟢
The final hour of practice before qualifying 👉
Norris has pulled up at the end of the pit lane, his McLaren team asking him to stop the car ✋#BritishGP #F1 pic.twitter.com/EINdFKDTWw
— Formula 1 (@F1) July 8, 2023
その後、メカニックがノリスのマシンまで駆けつけファンを取り外したが、この際ピット出口ラインを越えてコースに足を踏み入れクルマの前に立ち、安全確保のためにノリスを静止する場面があった。
スチュワードによると、シルバーストン・サーキットの当該区間は「完全に安全」であり、メカニックの行為は危険なものではなかったが、チームはレースコントロールに対してコースの立ち入り許可を求めず、またメカニックも現場付近のマーシャルに許可を求めなかった。
これは「明らかな規定違反」であったが、そもそもノリスがピットレーン内で停車できなかったのはピットレーンの端にカメラマンが立っていたためであり、またこのインシデントによって危険な状態が生まれたわけでもないとしてスチュワードは、これを考慮に入れて1,000ユーロの罰金ペナルティを科すに留めた。
スチュワードによると、こういったケースは近年のF1では例がないという。