エアロレイクを取り付けコースに向かうアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年2月25日F1バルセロナテストにて
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F1バルセロナテスト《3日目》午前速報:アルピーヌ早くも終了…クラッシュのガスリー含む5度の赤旗

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2月25日(金)現地9時より4時間に渡って行われたF1バルセロナテスト最終3日目午前のセッションがチェッカーフラッグを迎え、メルセデスW13を駆るジョージ・ラッセルがタイムシートのトップに立った。

マクラーレンとフェラーリに対する現時点でのメルセデスの敗北を認めるラッセルは一番乗りで50周に到達。最終的に66周を走り込んで1分19秒233のトップタイムを刻んだ。

2番手はマックス・フェルスタッペン。ギアボックストラブルによる前日の遅れを取り戻すべく、58周を走ってラッセルからコンマ5秒落ちの2番手タイムをマークした。ただしラッセルが本テストで初となるC5タイヤを履いていたのに対し、フェルスタッペンが装着していたのは2段階硬めのC3コンパウンドだった。

2022F1バルセロナテスト3日目午前結果
Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 66 1:19.233 0.000 C5
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル 59 1:19.756 0.523 C3
3 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 48 1:19.824 0.591 C4
4 シャルル・ルクレール フェラーリ 44 1:19.831 0.598 C3
5 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 5 1:20.699 1.466 C4
6 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 52 1:20.827 1.594 C3
7 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 12 1:21.242 2.009 C3
8 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 41 1:21.939 2.706 C3
9 ピエール・ガスリー アルファタウリ 40 1:22.469 3.236 C2
10 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 21 1:22.652 3.419 C2
11 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 9 1:26.229 6.996 C3

F1テスト3日目最終結果

多めの雲に覆われた午前のカタロニア・サーキットでは計5回もの赤旗が振られた。

まずは開始1時間を待たずにフェルナンド・アロンソ駆るアルピーヌA522がリアから白煙を吐いて停車。油圧喪失によるトラブルが原因で、チームからクルマを停めるよう指示が飛んだ。

結局午前中にコースに復帰する事はなく、チームは引き続きマシンの修復作業を続けるものの、午後に参加できる見通しが立たないとしてテスト終了をアナウンスした。

残り90分を切ると、今度はアルファタウリAT03を駆るピエール・ガスリーがターン5でクラッシュ。2度目の赤旗が振られた。何らかのテクニカルトラブルによるものなのか、単なるミスなのかは分かっていない。

セッション再開直後には、前日に充実の初テストを終えたアルファロメオの周冠宇が第2セクターで自己ベスト刻んだ後にスピン。3回目のレッドフラッグが振られた。

時計の針が残り20分を切ると周冠宇は再びバックストレートでクルマを停め、4回目の赤旗が振られた。原因は明らかにされていない、

これで終わりかと思われたが、残り数分というタイミングで今度は暫定3番手タイムをマークしたばかりのセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が後部から白煙を吐きストップ。エンジン絡みの問題と見られる。

なおセッション終了後、F1はソチ・オートドロームで9月に開催が予定されているロシアGPについて、ウクライナへの軍事侵攻が行われている今の現状で開催するのは「不可能」と発表した

これに関連して、ハースは3日目のテストに先立ち、ロシア企業ウラルカリ社のロゴを含むブランディング一式を全てVF-22から取り除いた。ノーズとフロントウイングを彩っていた白、青、赤のロシアンカラーも削除された。

午後はインターミディエイトとウェットタイヤのテストのために、強制的に路面に水が撒かれウェットコンディションが作られる。午後遅くには再び乾く可能性もあるが、基本的にはドライコンディションでのテストは午前のセッションが最後となる。