角田裕毅、昨季不調の起点イモラでの第二の母国戦…自信たっぷり準備万端
イタリア在住の角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)が第二の母国レースとも呼ぶべき2022年FIA-F1世界選手権第4戦エミリア・ロマーニャGPに先立ち、前戦オーストラリアGPを振り返りつつ、週末に向けての抱負を語った。
イモラは角田裕毅にとって相次ぐ失態を犯した地であり、シーズン中盤まで続く不調のきっかけとなった場所だが、スプリントフォーマットが採用される今季に向けては万全の準備を整え、昨年の経験を糧に「遥かに高い自信」を持って週末に挑む。AT03へのアップグレードが計画されているのも前向きな材料だ。
角田裕毅は昨年のイモラで予選Q1クラッシュを喫し、パワーユニット全交換を経て最後尾からレースに臨んだ。一時はポイント圏内9番手にまで巻き返したものの、終盤のリスタートの際にスピンを喫して15番手にまで転落。黒白旗を経て5秒ペナルティを科され、最終13位に終わった。これにより失った自信を取り戻すには長い道のりを要した。
第二の母国戦に自信たっぷり準備万端
角田裕毅
エミリア・ロマーニャGPに向けて
オーストラリアは海が近くて雰囲気も良く満喫する事ができましたが、コース上では予想以上に苦戦を強いられ、特にロングランに苦しめられる事になりました。
僕にとっては初めてのサーキットということもあり、週末を通しての進捗には満足しています。FP1の時点では自信を持っていたのですが、レースでは僕もチームもかなり苦しむ事になりました。改善すべき点は分かっていましたので、イモラでの週末に間に合うよう努力を重ねてきました。
イモラはチームにとってのホームコースですし、今シーズン初のスプリントフォーマットが採用されるということで面白い週末になるのではと思っています。
スプリントが行われる週末は予選前のプラクティスが1回しかなく、昨年は不安を感じながらの走行でしたが、イモラは大量に走り込んで良く知っているコースですし、スプリントが行われる週末に向けてどのようにアプローチすれば良いかも分かっていますので、今年は自信に溢れていますし、それがポイントという形で結実する事を願っています。
イモラは前戦までとは異なりコース幅が少し狭いので、今シーズンの新しいマシンがどのような挙動を見せるのか興味深いところです。縁石の使い方が変わってくると思いますが、FP1でクルマの挙動を確認して、予選に向けて迅速に対応していければと思います。
過去に何度も走っていますし、先週もシミュレーターでの作業に取り組んできましたので準備は万端だと思います。
しばらくイタリアに住んでいることもあって、僕個人にとっても間違いなくホームレースのような感じになると思います。サーキットから近いので毎晩、自宅で寝る事ができますしね。ホテルに泊まらないという点でも少し不思議な感じですが、集中できる環境でレースに臨めると思います。
エミリア・ロマーニャGPの舞台となる1周4,909m、全21コーナーを有するイモラ・サーキットはラップタイムの約73%がエンジン全開区間で、コース幅が狭く、周りをグラベルが覆うオールドファッションなコースだ。
激しい降雨に見舞われた昨年のグランプリでは予選3番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が後続に21秒差を付け逆転優勝を飾った。
スプリントフォーマットが採用されるF1エミリア・ロマーニャGPは、日本時間4月22日(金)20時30分からのフリー走行1で幕を開ける。